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5.医療保険者の全体像 [公的保険]




福島や宮崎で相次いで発生している鳥インフル問題が気になりつつも、
またもや公的医療保険について書いてみたいと思います。

日本では国民皆保険といわれ、
誰もがどこかの保険者に加入しています。

加入する保険者によって、私たちが支払う保険料も、
受けられるサービス(給付や保健事業)も異なります。

有効活用するためには、
まずは自分が加入している保険者を知ることが必用だと思います。

では、どのような保険者があるのでしょうか。

いよいよと言いますか、ようやく医療保険の保険者を見ていきたいと思います。

〔過去の記事〕
※0.予告 最強の保険

※1.公的医療保険とは?

※2.保険者の役割

※3.保険者が保健事業を行う理由

※4.増え続ける医療費、将来はどうなる?


まずは大きな枠組みで、医療保険を見てみます。

医療保険は、そもそも公的保険と民間保険の2つに大別されます。


医療保険の種類.png


民間保険とは、CMでガンガン流れている、あの保険です。

ここで取り上げる医療保険は、もちろん後者の公的保険の方です。

前述のとおり、日本は「皆保険」なので、
全員がどこかしらの公的医療保険に加入しています。

公的医療保険に未加入の人は、基本的にいないはずです。
いるとしたら、“加入しているけど保険料が未払いの人“ではないでしょうか。

それでは、公的医療保険にはどのような種類があるのでしょうか。

下の表をご覧ください。
(小さくて見にくかったら下の表をクリックしてください)

医療保険制度別保険者の数と特徴.png

見方を補足します。
順番に見ていきましょう。

一番左が区分です。
私たちが加入する医療保険は、
職域、地域、年齢によって決まると、以前書きました。
その区分けになります。

その隣が制度です。ようするに、根拠法令ということで、
健康保険なら、「健康保険法に基づいた医療保険」である、
と考えていただければ結構です。

ようやく次が保険者。
その隣が保険者の数です。
ご覧のように3,000を超える保険者があります。

なお、数については少し古いデータを使用しているので、
現在はもっと減っているはずです。
財政の苦しい健保組合が解散したり、
市町村が合併したりしているためです。

いかがでしょうか。
保険者、たくさんあると思いませんか?
どれに加入するのがベストなのか、と悩んでしまいそうですが…

残念ながら、私たちは基本的に加入する保険者を選べない、
もしくは選べたとしても機会は極めて稀で、しかも選択肢は限られています。

とはいえ、やはり自分の加入している保険者を知ることは
自分の健康を守る上で極めて重要だと思うので、
あと少しだけ、医療保険制度に調べてみたいと思います。

次回は会社員が加入する健康保険を見てみたいと思います。


※備考
数値は最新のものではありません。
それ以外のことで、間違いやご指摘などありましたら修正しますので、
signal8@key-story.co.jp
までご連絡ください。
ただし、修正、または返信は必ずしもお約束できませんので、予めご了承ください。


※参考
・医療保険制度の体系(全国健康保険協会)


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