SSブログ

街中の身近な鳥が感染するリスク [今日のシグナル]




春の訪れは雪どけと鳥が運んでくる。
そろそろ春の足音が聞こえてきそうだけど、相変わらず鳥インフルの話題が散発している。

今年は鳥にとって受難の年という感じがする。
年末年始にはアメリカでブラックバード等の鳥の大量死骸が見つかり、
終末論的な騒ぎとなっていた。
原因は様々言われているが、よくわからない。

鳥に限らず、動物の大量死は散発的に発生していて、
例えば最近ではカエルやミツバチが注目されていたりした。

カエルはカエルツボカビという感染症が原因だとか、
ミツバチの場合は、ウイルスだとかカビだとか、または殺虫剤や農薬など諸説があるようだ。

原因がウイルスであれ薬物であれ、どちらも瞬く間に世界中へと広がっていく。


いっぽう、現在日本で発生拡大している鳥インフルエンザは、かなり深刻だと感じる。

読売ではこんな記事が出ていた。
※養鶏場、鶏の大量死報告せず2500羽出荷

゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

某鶏舎では、当初6630羽を飼育。2月に死んだ鶏は
1日が3羽、2日が8羽、その後も9日まで1けたで推移し、
10日の11羽と12日の12羽が死んだ。
ところが、13日には一気に54羽が死に、
14日はさらに79羽が死んだ。ところがこの養鶏場は
14日午後の県の聞き取り調査に「異常なし」と回答。
13、14日に同鶏舎の計2566羽を松阪市と熊野市の食鳥処理場に出荷していた

゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜゜・。。・゜☆゜・。。・゜゜・。。・゜

ということだ。
これは危機管理以前の問題で、本当にびっくりな問題だ。

食肉や卵に関しては、流通後、十分に加熱することで防げたとしても、
しかしその流通過程で他の鳥や処理場従事者への感染リスクは防げない。
(※1.通常、鶏卵鶏肉は流通前に洗浄・消毒などが行われている)
(※2.加熱の目安。以下は国立感染研究所より。食品のすべての部分が70℃以上になるような通常の適切な加熱調理、肉であればピンク色の部分がないこと、卵であれば固まっていること)
(※3.ちなみに、僕の今日の昼食は定食屋の焼き鳥丼だ。よく焼けていたので問題ない)


さて、昨年から鳥インフルが発生し、
監視や感染予防が徹底されている(はず)なかで、
次々と出てくる感染報告を見ていると、思っている以上に日本に広まっている予感がする。

少なくとも先進国の中でトップクラスの広まり方ではないだろうか。

鳥インフルに人間が感染するのは稀だとはいえ、
すでに世界で数百人が感染し、致死率は6割を超える(H5N1型の場合)のだ。
身近に広がれば広がるほど感染の可能性は高まる。
以前は鳥インフルの流行地は遠い外国の話だったが、
今や日本にとって他人ごとではない。まさに渦中にあるのだ。


私たちにできることは、これ以上感染を拡大させない事、必要な範囲で自衛することだ。

感染を拡大させないこととしては、やはり鳥のフンなどから
広まってしまうこともあり得ることを意識する必要がある。
泥とまみれた糞を踏んでしまい、運んでしまう恐れもある。

自衛としては、やはり手洗いの徹底はもちろんのこと、
不用意に鳥に近づかないことも意識したほうがいいと思う。
特に小さい子供がいる場合、気をつけた方がいいのではないか。


守るべき事を守れれば、飲食はもとより旅行なども過度に恐れる必要はなくなるはずだ。
現状を見ていると、守るべき事を守らず、しかも無防備という状況に映る。


さて、この鳥インフルエンザ、ニワトリばかりが注目されているけど、
他の鳥はどうなのか、というところも気になるところだ。

環境省では感染リスクの高い野鳥を33種類をあげている。
カモやペリカン、サギ、ハヤブサやカモメのほか、
身近な鳥ではカラスもあげられる(詳細は以下を)。
※感染リスクの高い日本の野鳥

感染しても発症せずキャリアーとして保有するものもいれば、
衰弱死亡するものもいる。
つまり、元気そうだからと言って安心だとはいえないということだ。

また、上記33種類に含まれていなくても、
先般感染が確認されたナベツルの事例もあることから、
結局は注意には注意を、と言うほかないのが現状だと思う。

取りあえず、身近な鳥のカラスも含まれているのは、気になるところだ。


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。