通報するかの迷い [犯罪・事故・防犯]
皆さんは110番を使ったことがあるだろうか。
僕は1度ある。
しかし、その番号と語呂の認知度の高さとは裏腹に、普通の生活を送っていればあまり縁のない番号かもしれない。
いっぽうで、時折り無意味な110番の使い方が話題になることがある。
たとえば、電化製品が壊れただとか、カギをなくしたとか、そういった緊急性のない要件で110番を使うケースだ。事例のような案件は特に稀なケースであるとしても、緊急性のない使われ方というのが結構多いらしい。
しかし、一般人からしたら緊急性の有る無しは、中々判断しにくいところがある。
昔アメリカであった事件だが、若い女性が30分以上にわたって殺人者に襲われていたのだが、38人が気づいていたにも関わらず、誰も通報しなかった、という事件があった。
※記事・110番の日
彼らが人でなしなわけではない。ただ、他のだれかがとっくに通報しているだろう、と思っていたのだと思う。似たようなケースは国内外問わず、よく見かけられる。
自分が通報(行動)できる人かどうか知りたければ、週末の夜に歌舞伎町にでも行ってみるといい。何度か通っていれば、何らかのトラブルを目にすることができるだろう。多くの人間が目撃しているはずだが、おそらく110番回線がパンクしている、という事態は起こっていないはずだ。
そう考えると、110番が敷居が高いのも困る。
そんなときに頼りになるのが、相談ホットラインだ。
実は警察には、相談ホットラインというのがある。
全国共通の短縮ダイヤル「#9110」で、もちろん携帯電話からも使える。
110番との使い分けは、こう考えればいい。
◆今、目の前で「けんか」をしているのを目撃した場合や交通事故が発生した場合、「ひったくり」の被害にあったなど、事件事故の現場にすぐ警察官が来て欲しい時は、緊急通報の「110番」
◆困りごとなどで、警察に相談したい時は、「#9110」(ヤミ金融や悪質商法に関する相談、男女間暴力、つきまといに関する相談など)
※参考:警視庁「相談ホットラインのご案内」(東京都の場合)
緊急性があり、すぐに警察官に来てもらいたい場合が110番だ。
ちょっと迷う、事件というほどではないが少し心配だ、というのは「♯9110」の相談ホットラインだ。
実は今日、とうとう「♯9110」を使う機会があった。
結果として地域の警察署に連絡するようにいわれ、所轄警察署の電話番号を教えられた。
思ったよりも即効性のない対応だったな、とは少し思ったけれども、こういった相談ラインがあるのは敷居をさげるのに好ましいことだし、僕たち一般市民も、事件や出来事に関心を持つのは必要なことだと思う。
事件性があるかもしれないけど、ちょっと迷うな、という時があれば、ぜひ使ってみてください。
なお、全国共通の短縮ダイヤル以外にも、各都道府県の相談窓口に直接かけることもできます。
下記リンク先をご参照ください。
※警察総合相談電話番号(警察庁)
2011-02-22 17:59
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