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ゴールデンウィーク以降のの麻疹(はしか) [感染症]




東京都で流行の兆しが見えていた麻疹だが、その後どうなったのだろうか。

ゴールデンウィーク中は医療機関が休診中で、正確な状況は分かりにくいと思う。
いっぽうで人の動きが活発なので、感染が広がってしまう可能性も高い。

感染症発生動向調査の17週の報告によると、東京と神奈川で増加していることがわかる。

※感染症発生動向調査 週報

17週の報告数は30例、累積でも184例なので、「なんだ、大して多くないじゃないか」という印象を受けるが、そうでもないらしい。

感染症情報センターによると、“2009年、2010年と比較すると大幅な増加”であり、原因となっている麻疹のウィルスは、“主にヨーロッパで大きな流行となっているD4型などの海外由来の遺伝子型であることが分かってきて”いるという。現在、麻しんはヨーロッパで猛威をふるっており、この広がりが懸念される。 (※参考、以前の記事「ヨーロッパでも麻しん(はしか)が流行」)

また、麻疹は子供の病気のようなイメージもあるが、実際は20代以降が半数近くを占め、全体の1割は40歳以上でもあり、ようするに年代に区別なく、免疫がないと感染するリスクの高い病気だといえる。特に20~30代は免疫が不十分な世代であり、重症化するケースも見られるというので、注意が必要だ。この世代がヨーロッパ旅行することも多いだろうし、育児など子供と接することも多いだろう。

※(緊急)麻疹は子どもだけの病気ではありません。成人も要注意!(国立感染症研究所)

予防の第一はワクチン接種だが、最後にその啓発ポスターである「日曜劇場 JINー仁ー」よりひとこと。

~現代なら守れる。2回の予防接種ではしかはなくせる~

※リーフレット(文科省)


タグ:麻疹

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