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リスクの公式 [日常リスクのかわし方]




このブログのタイトルは、「日常リスクのかわし方」です。

日常リスクをかわすといっても、僕たちの生活における全ての危険を避けられるわけではないし、また全てに対処しようとすれば、途方もない労力が必要になります。

かといって、何も対策をとらないわけにもいかない。
となると、リスクに対処(予防含む)するにあたって優先付けが必要になるのではないでしょうか。


どのような危険に対して、優先度を高くして予防策を打つべきか。
あるいは、どのようなリスクに対して、それを無視するか。


それを考えるのに、参考になる簡単な公式があります。


リスク=確率×影響の規模(被害)


遭遇する確率がより高く、その影響によって被る被害が大きい。
そのようなリスクを優先的に対処すればいいのではないでしょうか。


被害が大きくても、遭遇する確率が低ければ、あまり考えなくていい。


例えば、飛行機に乗る機会のない人が脱出スライドの飛び降り方を気にかける必要は、そんなに高くない。


また、遭遇する確率が高くても被害の小さいものならば、無視してもかまわない。

タンスの角に足の小指をぶつけたくないがために、タンスをクッション材で巻くというのはナンセンスです。

こんなふうに書いてしまうと非常にアホらしい感じがしますが、得てしてこのような事柄を心配しているケースは多いものです。


ただし、上記の公式を考える上で、ポイントは掛け算であるということに注意が必要です。

いくらタンスの角に小指をぶつける被害が小さくても、
1日に10回も20回もぶつけるようなら対策を考えなければなりません。

被害が1でも、かける20になれば大きな“被害”となる。当然の理屈ともいえます。


ちなみに、行政や企業など多くの人間の安全を預かる立場では、確率の小ささというのは、対処しなくていい言い訳にはならないと思います。

人の命を預かる部門に置いて、多少でもリスクがある限り、「対処ゼロ」はあり得ない。

しかし、個人の場合であれば、基本的には遭遇する確率が高く、影響(被害)の大きいものが、かわすべきリスクであると考えればいいと思う。



ああ、もう1つ、注意すべき点がありますね。
上記の公式は、“不安”という厄介なものを考慮に入れていませんでしたね。


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