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シリアの混迷ともうひとつの側面 [今日のシグナル]






アナン国連・アラブ連盟特使(前国連事務総長)の調停案の期日は10日でしたが、シリア政府軍部隊の撤退の様子はなさそうです。

シリア政府側の言い分は、何でしょうか。

それは「国連は反体制派側の和平への責任を確保していない」ということ。シリア政府側は、「反体制派が攻撃を停止することを書面で保証しない限り、人口密集地から政府軍を撤退させない」と8日に表明しています。
それに対し、反体制派の最大の武装組織、自由シリア軍は「攻撃停止を書面で保証するつもりはない」としています。理由は政府が信用できないからというもの。「政府は言うこととやることが違い、信用できない。我々は攻撃を止めない」(同組織・リアド・アルアサド司令官)。


シリア政府のこれまでの行為が正しいかどうかは置いといて(正しくはないと思っていますが)、今回のシリア政府側の言い分については、もっともだと言えるのではないでしょうか。

別にシリア政府のかたを持つわけではありませんが、相手方はそれなりの武器を持っている武装組織で(果たして武器や資金はどこから調達しているんでしょうね)、攻撃を止めるつもりはなく、一般市民に紛れて、自分たちを狙ってくる、この状況。

過去をひもとけば、似た状況をいくつか見つけることができるのではないでしょうか。


ともかく、巻き込まれている一般市民を思えば、一刻も早く停戦合意に至ることを願います。


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