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カンガルーケアと「早期母子接触」 [今日のシグナル]




・出産直後の抱っこ、安全に=呼吸と様子、観察必要-周産期医学会(時事)
「出産直後の母親が赤ちゃんを抱き、肌を触れ合わせる「早期母子接触」について、日本周産期・新生児医学会は、医療者向けの留意点をまとめ、赤ちゃんの呼吸などを観察しながら行うよう注意を呼び掛けている。
 同学会は、生まれたばかりの時期は不安定で、容体が急変し呼吸停止などを起こす可能性があると指摘。早期母子接触をする際は、母親の上半身をやや起こして赤ちゃんの呼吸をしやすくし、様子を常に観察することを求めた。母親の意思も事前に確認し、疲れ切っている場合はやめるよう求めている。」

先日、出産直後の意識が朦朧としている母親に赤ちゃんをのせて40分放置、低酸素性虚血性脳症により赤ちゃんに障害が残ってしまったというニュースがあり、改めて「カンガルーケア」の安全性が問題とされています。

問題なのは、カンガルーケアそのものではなく、安全性を確保せずに、カンガルーケアと称して安易に行ってしまうこと。
日本周産期・新生児医学会によると、カンガルーケアとは、本来新生児集中治療室で十分に観察しながら実施する取り組みを意味しているとのこと。前出の事故のように、意識がもうろうとしている妊婦に預け、長時間放置するようなものではないことがわかります。

母親と赤ちゃんとの触れ合いは、感動的でもありますし、大事なものだと思います。
それだけに、十分にケアしてあげられる環境と、正しい「カンガルーケア」の広がりが重要だと思います。

悲しい事故が、これ以上増えませんように。


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