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介護は人の命を預かる仕事 [犯罪・事故・防犯]




先日、このブログで「トラブルの多い葬儀、墓地選び。気をつけたいポイント」という記事を書きました。

今後は高齢化にともない、こうした死に関する話題も多くなると思います。葬儀や墓地墓石購入、互助会についてのトラブルも増えるかもしれません。

高齢化という同じ理由により、介護や老人福祉施設などに関するトラブルも、ますます増えていくと思います。

入居者に対する暴力や中傷、あるいは事故などは、以前から度々問題になっています。
最近話題になったものでは、

・ワタミ系の介護施設で入浴中の女性が死亡、1時間半付き添いなし、業過致死容疑で捜査
・入所者の布団にライターで…85歳焼死させる。介護福祉士の女逮捕「職場の人間関係にストレス」
・入所者の預かり金着服容疑 介護施設施設長逮捕「飲み代つけたまっていた」

というような事件がありました。


介護施設と似たような形態をもつ、病院や保育園などと比べて、事件が多いように感じます。
その原因はなんでしょうか?どのような状況で、このような事件が起こるのでしょうか?

気になったのは、次の事件。

・特養老人ホーム:女性入所者を無断撮影 メールで送信(毎日)
『東京都あきる野市の社会福祉法人「緑愛会」が運営する特別養護老人ホーム「あたご苑」で昨年11月、30代の介護主任の男性が顔にタオルを巻いた女性入所者の写真を携帯電話で無断で撮影し、当時の同僚2人にメールで送信していたことが分かった。表題には「おでんくん(禁流出)」と記載。おでんの餅巾着を模したアニメの主人公に見立て、からかったものとみられる。同市は不適切な行為だとして施設を立ち入り調査した。
(中略)毎日新聞の取材に対し、男性は撮影と送信の事実を認め「撮影は介護上の必要からで本人や家族の許可はいらない」と主張、同僚の求めで送信したという趣旨の説明をした。一方、同僚の1人は「入所者への侮辱だ。介護業務で撮影することはなく、私も同僚も頼んだことは全くない」と否定している。』

この“入居者を撮影してメールで送った男性”と、同僚との意見の相違が興味深いですね。

ちなみに、あきる野市の市議でもあり、この社会福祉法人の理事長でもある奥秋氏は、“入居者を撮影してメールで送った男性”のおじにあたります。そしてこの事件に対し、「私物の携帯で撮影して他人に送ったのは問題だ」としつつ「業務に必要な写真を撮ることはある」と釈明しているとのこと。

さらに、この施設では「昨年3月に女性職員(当時)が入所者2人に暴行していたことが発覚。市が虐待行為として都に報告し、施設側は改善計画を市に提出した」という経緯がありました。

色々と組織的に問題を抱えているように見受けられますね。


このような事件を耳にすると、自分が介護を受ける立場になることを想像して恐ろしい気持ちになります。

入浴や食事、着替えなどに補助が必要なくらいに自分が衰えたとき。 その仕事に従事する人間から、冒涜され、虐待され、略奪され、殺されることがあり得るということ。

無論、介護に関わる多くの人は、まじめに、真摯に仕事にあたっているものと思います。私が尊敬するある人も、介護の仕事に真面目に打ち込んでいます。

なので、こういった事件が起こることは、非常に残念なことだと思います。

命を預ける仕事だけに、その仕事の従事者には、高い倫理観が求められる・・・とまでは言いません。一般的な倫理観と、しかし、プロフェッショナルとしての仕事への誇りが求められると思います。

現状はどうでしょうか?


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