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連続放火と東京の火災 [犯罪・事故・防犯]




つい先日、東京都の北区で、連続して放火とみられる火事が起こりました。
現時点(2013/2/23)ではまだ犯人は捕まっていません。

放火のあった場所は、岩渕町という場所から志茂という場所にかけての一帯。岩淵は埼玉県川口市と隣接していますが、その境には大きな荒川が流れています。江戸時代には徳川将軍が日光東照宮に参詣するさいに通る道があり、岩淵は宿場でもあったとか。この将軍御一行による日光社参は大変な大行列だったとか。

東京の下町らしい住宅密集地でもありますので、このような火事が起こると不安でもあります。歴史のある岩淵らしく、東京23区内では唯一の酒蔵もあり、そこも被害を受けたとか。今回のような手当たり次第的な放火では、さぞかし近隣の方々も休まる気持ちがしない事でしょう。

この季節、非常に乾燥しています。
故に火が燃えやすい。冬場というのは火事に要注意の季節です。

昔は今と比べると、秋から冬にかけては、焚火をする光景も見られました。秋なんて、サツマイモを焚火にかけて焼き芋にする。そのような経験は、2~30年くらい前まであれば、1回は経験するものだったのではないでしょうか。

焚火やストーブが次第に減ってきて、炎を目にする機会も少なくなってきています。特に最近ではIHなんかも増えたので、小さな子供では炎の熱さを知らない子もいるかもしれませんね。

火は、私たちの身近なものを焼き尽くしてしまいます。
写真も、本も、書類も、お金も、全て燃やしてしまいます。本当に恐ろしいものです。

ところで、この火災の脅威というのは、長らく東京を悩ませてきました。

特に、東京が江戸と呼ばれていた時代。江戸は度々おこる大火に悩まされたのです。今は電気街で有名な秋葉原という名前も、火防の神を勧請した秋葉神社が由来とされているのは有名な話です。
また、関東大震災でも地震の揺れによる倒壊や津波以上に、東京では火災が猛威をふるい、人々の命を奪いました。この時の火災は通常の火災ではなく、様々な条件が重なり、火の竜巻のような火炎旋風が起こったことでも有名です。

この地震&火災という危険性は、特に東京のような住宅密集地では現時点でも不安の種とされています。

ともかく、この時期は非常に乾燥し、火が燃えやすい時期ですから、火事や火の元には注意しましょう。
不審火の発生している地域では、地域が一丸となって不審者に目を光らせる必要があると思います。


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