イザという時では遅い保険の話 [保険について]
私は基本的に生命保険に対して懐疑的なのですが、病気になって初めて“日々の何気ない健康”の大切さに気づくのと同様、いざという時に初めて必要性に気づくのが保険です。
例えば、来る来ると言われている首都圏や東海の大地震ですが、「自分が生きているうちは絶対に来ない」と考えている人は少数でしょう。誰もがいつか来るのではないかと、心のどこかで覚悟している。しかし、だからと言って具体的に対策にこうじている人となると、そう多くはないわけです。せいぜいが思いついた時に非常食や避難袋を用意するくらいじゃないでしょうか。
大病というのも同じで、身の回りで重い病気にかかる人は少なからずいるわけで、自分もそのリスクはあり得るわけですけど、その具体的なイメージがわかない。切実性がない。いつか病気にかかるかもしれないけれど、明日明後日はないだろうと、その気持ちでずっと生きてしまう。
明らかな兆候が現れてからでは遅いのが、保険です。健康な今だからこそ、保険について勉強しておくのはとても大切なことではないでしょうか。
保険を考える上で大切なのは、社会保険の存在。
健康保険証の、健保とか国保とか言われているあれです。
これは公的な保険ではあるのですが、実は所属する健康保険の団体によって、そのサービスはだいぶ異なります。健康や医療、予防に関する様々なサービスを手がけている健保もあれば、必要最低限のサービスしかない健保もあります。自分の健保を知り、存分に活用しましょう。
また、保険は基本的に「得するもの」ではありません。
利回りや利益を目的とするのなら、そういった専門の金融商品を探すべきで、保険は
「イザと言うときに自分ではカバーできない大きなリスク」
に備えるものであると、私は考えます。
とうことで、保険を考えるに当たって参考になる本をいくつかあげておきます。
大量に流されるCMに惑わされず、自分にあった保険が見つかるといいですね。
生命保険の罠 保険の営業が自社の保険に入らない、これだけの理由 (講談社プラスアルファ文庫)
- 作者: 後田 亨
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/21
- メディア: 文庫
2014-05-20 11:07