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110番の日 [犯罪・事故・防犯]




今日は110番の日らしい。
1月10日という語呂合わせです。

昨年1~11月に全国の警察本部が受理した110番通報は、
849万1285件とのこと。

すごい量ですね。
1日あたり約23,263件。
1時間に969件。
1分間に16件。
3~4秒に1件の通報が入っている計算になります。

ただ、緊急性のない相談が全体の27%ということ。
これは大きな無駄になります。

中にはこんな通報も・・・
「洗濯機が壊れて困っている」
「インターネット上で知り合った女の子の居場所を捜してほしい」
※洗濯機壊れた・両替して…不急の110番、最多

ちょっと信じがたい例で、明らかに不急だろうと分かりますが、
これは特殊な例だと信じたいところです。


しかし、通報する側からしたら、通報するかどうか迷う場合もあります。

昨年、動画サイトを通じて自殺をほのめかした男性が、
結局首をつってしまい、その様子が中継されてしまったという事件がありました。
※【ボーダー その線を越える時】(8)情報の境界・ネット上の公開は正義?(産経)

思いとどまらせようとする書き込みがあった一方、
110番通報の形跡は見られなかったようです。
中継の視聴者は4700人と言う事ですから、
4700人の誰もが通報しなかったというのは驚きです。

誰かが通報する、あるいは本気ではないと思った、という心理が働いたのでしょうか。

似たようなケースはよく見られます。
有名な話では、1964年のニューヨーク・クィーンズの事件。
若い女性が路上で暴漢に襲われ、殺されてしまったのです。
この件が注目された理由は、目撃者が多数いたにも関わらず、
誰も通報しなかったたことにあります。

被害者の女性は30分以上のあいだ、殺人者に襲われました。
近隣の住人の声や、部屋の明かりがついたりして、
殺人者は2度襲撃をやめ、引きさがりました。
しかし再びもどり、女性を追いかけ、ナイフで女性を殺害しました。

これを見ていた(気がついていた)のは38人。
いずれも善良な普通の人々です。
誰も通報しませんでした。
誰かが“当然”通報すると思っていたのでしょう。

いくつかの実験によると、見ている人が多いほど、
通報するという行動を起こす人が減るようです。

自分自身に置き換えてみると、思い当るところもあります。

こんな場合、私たちは何らかの行動を起こすでしょうか・
・路上で人が寝ている時(倒れている?)
・部屋で休んでいる時、叫び声らしきものが聞こえた場合
・繁華街でケンカが始まった
・小さい子供が泣きながら歩いている

大抵の場合、周囲の人の反応を見るケースが多いのではないでしょうか。


不急の110番をするのは困りものですが、
いっぽうで、何かあった場合、あの時通報していれば良かったと
後悔するのは大変つらいものです。

そんな時、警察に相談できる番号があります。
全国共通の短縮ダイヤル「#9110」。
犯罪被害の未然防止など生活の安全を守るための相談に応じる窓口です。
携帯電話からも使えます。

迷った場合、相談してみてはどうでしょうか。

参考
※警察総合相談電話番号(都道府県警察の相談窓口一覧・警察庁)
※相談ホットラインのご案内(警視庁) 注:東京都の場合です。


タグ:防犯 110番
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