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地震と火山 [地震・火山]




連日流されるNZ地震関連のニュース。被災者の姿を見ていると胸が痛む。
シンプルな自然の強さ、恐ろしさを目の当たりにする。

日本の場合、他人ごとではまったくなくて、
我が国の大地は非常に不安定な地面の上にたっている。

NZは2つのプレートの上にある島だが、
日本は5つのプレートの上にある島だ。

しかも、3つのプレートが1カ所で接するトリプルジャンクションというポイントが2つもあるという、世界的に見ても稀で、複雑な場所だ。
地球の表面を覆う岩盤であるプレート。そのプレートが沈み込む場所に日本はあるのだ。

世界の地震エネルギーの10%が、日本付近で発生している。


ところで、地震と同じように、日本は火山大国でもある。
やはり世界の活火山の10%が、日本付近にある。

つい先日まで、霧島山や桜島の問題が注目されていた。
日本にとって、地震とともに火山も切り離すことのできない問題だと思う。

早朝だと、冬場は東京でも富士山が綺麗に見える。
日本の象徴である富士山だって、立派な火山なのだ。

昔よく言われていた「休火山」や「死火山」は、もう使われなくなっている。

気象庁では活火山を活発かどうかでA~Cでランク分けしているが、
富士山はBランクとされている。

関東・中部地方の活火山.png

(※現在の噴火の切迫性を示すものではない)

今は静かだが、昔は活発に噴火もあり、
富士火山の脅威はもっと身近だったのだと思う。

江戸時代には富士山に対する信仰が活発になって、富士講という組織がずいぶんつくられた。富士講とは、富士山を信仰する団体で、講員から集めたお金を旅費として、10人くらいの代表が富士登山をし、講員のお札を受けてくる。これを「代参(だいさん)」といい、こうした講の活動を先導する人を「先達」は富士登山の修行を積んだ人が務めた。

こうした富士講は庶民の間で盛んになり、天保期には、俗に「江戸八百八講」といわれるほどの人気だったらしい。

また、富士信仰にもとづく「浅間神社」も、静岡県や関東にたくさんある。
浅間というと、関東の人は浅間山やら浅間山荘を思い浮かべるかもしれないが、火山という意味で、浅間神社(あさまじんじゃ、せんげんじんじゃ)は富士山を御神体とする。

と、話は少しそれてしまったが、日本にとって地震と火山は身近なものだ。
そしてその自然の力はいつ発動するか、予知予測は難しいのではないか、と思う。
個々人でまずできることはなにか、ということを改めて問い直したい。


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