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中国で中絶胎児問題が波紋を広げる [今日のシグナル]





「中国で、強制堕胎させられたとみられる女性が血まみれの胎児の遺体とともに病院のベッドに横たわる画像がインターネット上に出回り、大きな衝撃が広がっている。

 人権団体によると、女性は陝西(Shaanxi)省鎮坪(Zhenping)県の馮建梅(Feng Jianmei)さん。中国の「一人っ子政策」に違反して2人目を妊娠したが罰金4万元(約50万円)を払えなかったため、今月2日に妊娠7か月で中絶させられたという。」

陝西省政府は現地にチームを派遣して調査した結果、地元当局の行為は「国家・省の規定に著しく違反した」と認定し、法規に基づき関係者の責任を追及するよう要求したと発表したようです。


当局の人間は20人がかりで妊婦の女性を無理やり病院へ連れて行き堕胎させたというのですから、ひどい話です。

ご主人に取材したマスコミ(時事通信の電話取材)によると、「近くに当局者がおり、何も言えない」ということのなので、この件の封じ込めに躍起になる当局の姿が想像できます。

中国は秋に中国共産党全国代表大会で党総書記が選出、来年春に全国人民代表大会で新しい国家主席が就任するという、大事な権力移行期にあります。
(↓は今の中国の権力構造を知るのにお勧めの1冊です)

チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち

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  • 作者: 遠藤 誉
  • 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
  • 発売日: 2012/03/16
  • メディア: 単行本


世界的な景気減速、不安定な北朝鮮問題に加えて、長年くすぶっている内政の問題。先日も薄煕来氏をめぐる権力闘争がありましたが、まだまだ爆弾を抱えていそうです。


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