米大使館襲撃と、姿を消した反イスラム映画の製作者 [テロ]
リビア東部のベンガジにある米領事館が襲撃され、駐リビア米国大使と領事館の職員ら計4人が死亡しました。エジプトでも、カイロの米大使館が襲撃を受けています。
襲撃犯は暴徒化した群衆だとか、その騒乱にじょうじたアルカイダなどのテロ組織だとか、いろいろな憶測な流れています。
どちらにせよ、騒乱を利用した襲撃であることには違いないと思います。
では、そもそも何故騒乱が起きていたのか。
発端は、米国で製作され、インターネットに投稿された反イスラムの短編映画にあります。「イノセンス・オブ・ムスリムズ(イスラム教の無邪気さ)」と題された13分の映画で、イスラムの預言者ムハンマドを冒涜したような内容とのこと。
この映像の製作者なる人物が一時期、マスコミで取り上げられました。製作者を名乗る、イスラエル系米国人のバジルなる者が、ユダヤ資金を集めて作成したと語りました。ところがその後、姿を消してしまう。調べてみるとバジルなる人物、該当するプロフィールを持つ人物はいない模様。
どうも胡散臭い展開になっています。
中東では比較的安定していたといわれるリビアを崩壊させた一端は、アメリカにもあると思います。
今回の襲撃が暴徒化した民衆なのか、それに乗じたテロリストなのか、判明するのは今後だと思いますが、大いに“眉に唾をつけて”見たいと思います。
政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書
- 作者: 堤 未果
- 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2012/02/10
- メディア: 新書
タグ:リビア
2012-09-13 10:04