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米ネバダ核実験場で緊急対応・「セキュリティ事案」 [テロ]

今の世界をめぐる現状は、今まで以上にテロや紛争のリスクを感じます。

ひやっとする報告がありました。

29日、アメリカのネバダ州にあるネバダ核実験場で、「セキュリティ事案」が発生したとの報道がありました。

・米ネバダ核実験場で緊急対応、敷地内に不審物(CNN)
「装置組み立て施設を囲むフェンスの外で、「不審物」が見つかり、連邦および地元の当局が出動して対応に当たった。しかし、その約3時間後、不審な物は「脅威とみなされない」物であることが判明した。従業員は全員の無事が確認され、負傷者は報告されていない。」

最近のアルジェリア人質事件で盛んに報道されましたが、アラブの春や中東の混乱に乗じて、恐ろしい破壊力をもつ武器があらぬところに流出しています。

世界の各所で緊張が高まっている現状を見ると、何か起こるのではないかという漠然とした不安が拭いきれません。

更に、アルジェリアの事件は、我々日本人が十分にテロリストのターゲットになり得ることが示されました。

私たちは、これまで以上に、“グローバル化したリスク”に敏感になるべきかもしれません。

大量の武器を持つ男、日本の空港を楽々スルー [テロ]


関西国際空港から搭乗した男が、複数の武器を持ち込もうとしたとして、米ロサンゼルス国際空港で逮捕されました。

逮捕された男はボストンに定住所を持つ中国系米国人。最近は日本に住み、日本国内で働いていたそうです。

「ICEによると、ロサンゼルス国際空港に到着した容疑者は、トレンチコートの下に防弾チョッキと難燃性のズボンを身に着けているのが見つかって身柄を拘束された。空港当局が受託手荷物を調べたところ、手おの1丁、複数のナイフ、ガスマスク1個、防護服、複数の死体運搬用の袋に加え、「発火性の発煙弾」が見つかったという。」

さらに、荷物からは皮製の警棒3本、伸縮式警棒1本、フルフェース型のレスピレーター(呼吸マスク)、足かせ、犬を追い払うための装置なども見つかったといいます。

一読して怖いなと思うのは、2点。

1つは、こういう人物が日本国内で普通に過ごしていたということ。

2つめは、この武器持ち運びが日本の関空ではスルーされてしまったということ。

この男はいったい何者なのでしょうか・・・。


問題なのは、こういった武器が、日本で使用されたかもしれないし、される可能性もあるということです。最近は日本の国境問題がクローズアップされていますが、国境の出入りをより厳しくチェックしてほしいものです。

テロ・デモへの緊張が高まる東京で、国際通貨基金・世界銀行年次総会が開幕 [テロ]


国際通貨基金(IMF)・世界銀行年次総会が東京国際フォーラムにて開幕しました。14日の閉幕まで、総会には188カ国の財務相、中央銀行総裁を含めた約2万人が参加予定。

今回、中国の大手銀はそろって参加しませんが、日本にとって領土関係でもめているなかでの総会。また国外に目を転じても、アメリカとイスラムの問題、EU緊縮財政への不満、反グローバリズムなど、多くの問題を抱えている状態です。

このような時期、テロやデモのリスクが高まる。都内での緊張は、14日の総会閉幕まで続くものと思われます。大きな混乱、有事はないものと願いますが、万が一に備えて、皆さんお気を付けください。

民間防衛―あらゆる危険から身をまもる

民間防衛―あらゆる危険から身をまもる

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 原書房
  • 発売日: 2003/07/04
  • メディア: 新書



生き残る判断 生き残れない行動

生き残る判断 生き残れない行動

  • 作者: アマンダ・リプリー
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2009/12/17
  • メディア: 単行本



米大使館襲撃と、姿を消した反イスラム映画の製作者 [テロ]


リビア東部のベンガジにある米領事館が襲撃され、駐リビア米国大使と領事館の職員ら計4人が死亡しました。エジプトでも、カイロの米大使館が襲撃を受けています。

襲撃犯は暴徒化した群衆だとか、その騒乱にじょうじたアルカイダなどのテロ組織だとか、いろいろな憶測な流れています。

どちらにせよ、騒乱を利用した襲撃であることには違いないと思います。

では、そもそも何故騒乱が起きていたのか。

発端は、米国で製作され、インターネットに投稿された反イスラムの短編映画にあります。「イノセンス・オブ・ムスリムズ(イスラム教の無邪気さ)」と題された13分の映画で、イスラムの預言者ムハンマドを冒涜したような内容とのこと。

この映像の製作者なる人物が一時期、マスコミで取り上げられました。製作者を名乗る、イスラエル系米国人のバジルなる者が、ユダヤ資金を集めて作成したと語りました。ところがその後、姿を消してしまう。調べてみるとバジルなる人物、該当するプロフィールを持つ人物はいない模様。

どうも胡散臭い展開になっています。


中東では比較的安定していたといわれるリビアを崩壊させた一端は、アメリカにもあると思います。

今回の襲撃が暴徒化した民衆なのか、それに乗じたテロリストなのか、判明するのは今後だと思いますが、大いに“眉に唾をつけて”見たいと思います。

政府は必ず嘘をつく  アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること  角川SSC新書

政府は必ず嘘をつく アメリカの「失われた10年」が私たちに警告すること 角川SSC新書

  • 作者: 堤 未果
  • 出版社/メーカー: 角川マガジンズ(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2012/02/10
  • メディア: 新書



戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)

  • 作者: 孫崎 享
  • 出版社/メーカー: 創元社
  • 発売日: 2012/07/24
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陰謀史観 (新潮新書)

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  • 作者: 秦 郁彦
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/04/17
  • メディア: 単行本



タグ:リビア

貧者の核兵器-生物兵器インフルエンザ [テロ]


「生物兵器は殺傷力が高い上、製造が簡単で安価なことなどから“貧者の核兵器”とも呼ばれ、テロでの使用が懸念されている。」


オウムによる炭疽菌(未遂?)テロ、ニューヨークでの郵便炭疽菌テロなどがすでに発生しています。
それについては、本ブログでも以前に紹介したとおり。
・目の前にあるかもしれないバイオテロ
・バイオテロ

で、前述のニュース記事が何を懸念しているかというと、H5N1鳥インフルエンザのような、超破壊力をもつウイルスが生物兵器としてテロ使用されたら、ということを指しています。

・テロ悪用警戒か新型対策優先か 日欧の鳥インフル論文、米が削除要請(産経)

「日欧の科学者による鳥インフルエンザの研究論文が、生物テロに悪用される恐れがあるとして、米政府の科学諮問委員会(NSABB)が雑誌に掲載予定だった論文の一部削除をするよう求めた問題の波紋が広がっている。」

豚由来の新型インフルエンザがある意味“肩透かし”で終わったため、危機感は薄れまくっているかもしれないが、この10年世界が注目してきた鳥インフル(H5N1)は致死率60%と言われている。
現在では効率的に人-人感染するようなウイルスに変異していない(と思う)が、人の間で感染しやすいウイルスを作り出すことができたとしたら、これは非常に恐ろしいことだ。

毎年冬になるとインフルエンザが流行する。
その“季節性”のインフルエンザをもとにして、感染力と症状を想像するのは間違いだ。

どちらも比較にならない。

人類にとって未知のウイルス。瞬く間に世界中に感染し、多くの人の命を奪うことになるだろう。

いま、国内の季節性インフルエンザはピークを迎えようとしている。
予行練習だと思って、咳エチケットをはじめとした予防活動に注意して欲しい。





生物・化学・核テロから身を守る方法

生物・化学・核テロから身を守る方法

  • 作者: アンジェロ・アクイスタ
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2003/10/31
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



気候と紛争と虐殺の文法と [テロ]

気候(太陽活動?)が経済に影響を与えるというのはよく指摘されることだが、紛争のきっかけにもなる、というのが今回の記事。



気候が文明に影響する、というのは、割と以前から指摘されていた。
参考図書を以下にあげておきます。


気候文明史

気候文明史

  • 作者: 田家 康
  • 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
  • 発売日: 2010/02/20
  • メディア: 単行本



文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

文明崩壊 滅亡と存続の命運を分けるもの (上)

  • 作者: ジャレド・ダイアモンド
  • 出版社/メーカー: 草思社
  • 発売日: 2005/12/21
  • メディア: 単行本


どちらも良書なので、お勧めです。

過去の歴史を丹念にひもといていくと、
「これは学校の歴史の授業で習ったことが原因ではなく、もっと他に理由があるのではないか」
と思える出来事が、出てくることがあります。

例えば、以前ご紹介した「病」なんかも、そうです。

病が語る日本史 (講談社学術文庫)

※以前のブログ記事「〔読書〕病が語る日本史」

もちろん、気候や病だけが理由で紛争がおきるわけではないと思います。

事象は複雑に絡み合っているので、他にもたくさんの要因があるでしょう。

しかし、気候は要素の1つとするには過小評価、大きすぎるファクターです。
「歴史のターニングポイントは、いつも静かに私たちの真横をかすめていく」ものなので、気づいた時にはターニングポイントを通り過ぎた後ということになります。

早逝した稀代の若手SF作家、伊藤 計劃さんの小説に、内乱を起こす「虐殺の文法」なるものが出てきます。
「虐殺の文法」は、空と海にも、あるのかもしれません。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 伊藤 計劃
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2010/02/10
  • メディア: 文庫



今年は北アフリカ、中東あたりで多くの悲劇がありました。
北半球に目を転じても、暴動やテロ的行為のニュースが目を引きました。
メキシコでは、戦争級の死者が、犯罪組織によって引き起こされています。

このあたり、気候という視点で見るとどうなのでしょうか。

一匹狼のテロ [テロ]



先ほどこのブログにも書いたが、やっぱりこういう輩は出てくる。

「米フロリダ州タンパの警察当局は、かつて通っていた高校を爆破し、30人余りを殺害しようとした容疑で、17歳の少年を逮捕した。少年は、1999年に米コロラド州で起きた銃乱射事件より多くの犠牲者を出すことを目指していたという。」

不審な行動があるとの通報を受けたことが逮捕のきっかけらしいが、通報したのは身内だろうか。
家族だか友人だか、赤の他人だか知らないが、少なくとも彼のことを“見て見ぬふり”はしなかったということだろう。

大事を起こす前に捕まったのは、本人のためにも良かったと思う。

単独テロの脅威 [テロ]

今年の9月11日で、アメリカ同時多発テロから10年となる。

ノルウェーでの事件を受け、単独でのテロ活動が懸念されている。

※単独犯の攻撃を警戒=同時テロ10年控え-米大統領(時事)

「オバマ米大統領は16日、CNNテレビのインタビューで、組織的な大規模テロよりも7月のノルウェー連続テロのような「単独犯」による攻撃が最大の懸念になっているとして、警戒を強める方針を示した。」

思えば、個人が大きな社会不安をつくりだせる時代となった。

国が国なららそれなりの武器も入手可能だし、科学知識が多少あれば、国を問わず大騒動を起こすことができる。

ソーシャルメディアを、イギリスの暴動のような形で使うこともできてしまう。

ノルウェーテロやイギリス暴動に触発される輩は、少なからずいるだろう。


果たして、9.11は無事乗り越えられるのだろうか。
今年は節目の年である。
タグ:テロ

ノルウェーのテロ [テロ]

ノーベル平和賞授賞式が行われる平和の象徴の街、ノルウェーのオスロで、爆弾テロが起きた。
また、その爆発事件後にオスロ郊外の島で銃乱射事件も発生。現場は与党労働党の若手党員の集まりがあったオスロ郊外のウトヤ島で、警官の制服を着た男が銃を乱射、逮捕されている。


まず、首都オスロでの爆弾テロだが、オスロ中心部の官庁街で爆発が起き、財務省や首相官邸の入るビルなど、複数の建物が損壊した。車を使った爆弾の可能性が指摘されているが、まだ特定はされていないようだ。
多くの死傷者が出ているが、狙われたとされるストルテンベルグ首相は無事のようだ。

ノルウェーはNATO加盟国でり、アフガンやリビアでの軍事作戦に参加している。そのため、国際テロ組織アルカイダから攻撃対象として名前をあげられていた。そのような背景から、アルカイダやリビア・カダフィ大佐の勢力による報復テロが疑われている。一方で、右翼の過激派による犯行の可能性を指摘する専門家もいる。

ノルウェーといえば、欧州でも比較的治安の良い国だ。
このようなテロも、これまで起きたことがない。

しかし、欧州全体をみると、2004年のマドリード同時多発列車爆破テロ事件、2005年のロンドン地下鉄等における連続爆弾テロと、かねてよりテロの脅威にさらされていた。

それが近年、その矛先が警戒の手薄な北欧にまで伸びている。
隣国スウェーデンでも、昨年12月に車を使った爆弾テロが発生している。

近年ではテロ容疑者として欧州諸国の国籍を持つ者が逮捕されるなど、緊張は徐々に高まっていた。

治安の良いノルウェーでも、最近は犯罪が微増の傾向にあった。また、ノーベル平和賞に関する問題で、中国からの猛抗議があり、それにともなってデモなどが起きたこともある(ノーベル平和賞の選考はノルウェー国会が任命する政治的に独立した委員会によって行われる。授賞式もオスロで)。
また、 ノルウェーの治安機関によると、少数ながらもテロ行為を支持する者がノルウェーに存在するとの見解を示しており、昨年もオスロ市内等で爆発物を隠し持っていた3人が逮捕されるという事件が起きている。

以上のような経緯があり、並べて見るとテロ発生もあり得るようにも見えるが、しかし印象としては“まさか”のノルウェーでのテロ発生だ。

犯人が右翼過激派なのか、アルカイダやリビア・カダフィ大佐の勢力なのか、それとも別の組織なのかは分からないが、いずれにしろノルウェーでの大きなテロ発生は意外をもって受け止められると思う。


これは、かねてより指摘されているとおり、テロの矛先がソフトターゲットに向けられている流れを強調するものだと思う。

ヒトデ型組織と世界同時多発テロの脅威 [テロ]

米国に強い衝撃を与えた9.11同時多発テロから、今年で10年になる。

節目を目前に、ビンラディン容疑者を殺害したわけだが、その隠れ家から色々な情報が出てきているらしい。
※ビンラディン容疑者、9.11記念日の米攻撃を計画(WSJ)

いわく、やはり10年目という節目の9月11日にテロを計画していたという。

しかし、その一方で、孤立しつつあるビンラディン容疑者の姿も見える。
「押収した文書などではビンラディン容疑者が部下たちからしばしば無視されていたことがうかがえる」という。

それを見て、以前読んだ本に書かれていたことを思い出した。

「現在のテロ組織が国家すらも翻弄する強さを持つ理由は、テロ組織がヒトデ型だからである」
ヒトデは、頭を持たない。

普通の動物は頭を切り離されたら、死ぬ。

しかし、ヒトデは切り離されたとしても再生する。

現在のテロ組織はネットワークである。

理念を共有しているネットワークであって、リーダーも、秩序も、規律も存在しない。

各自が共有する理念に基づいて行動するのである。


書名は忘れてしまったが、そんな事が書かれていたと思う。
(ちなみに、「
ヒトデはクモよりなぜ強い 21世紀はリーダーなき組織が勝つ
」ではない、と思う。似たような事が書かれているかもしれないが。しかしヒトデ型組織というのは、企業やその他組織団体にとって参考になる話だ。防災対策にも役立つと思う。よって、一応、下記参考まで)

ヒトデはクモよりなぜ強い 21世紀はリーダーなき組織が勝つ

ヒトデはクモよりなぜ強い 21世紀はリーダーなき組織が勝つ

  • 作者: オリ・ブラフマン/ロッド・A・ベックストローム
  • 出版社/メーカー: 日経BP社
  • 発売日: 2007/08/30
  • メディア: 単行本


しかし、物事には大きな流れ、潮流というものがある。
民主化デモの広がり、相次ぐテロの不発(未然の防止)、象徴でるビンラディン容疑者の死亡、などが重なると、勢いはそがれる。次第に衰退に向かうかもしれない。

しかしネットワークが、起死回生を狙っている可能性も高い。
なにしろヒトデは再生する。
個体数が減っても、消え去ることは少ない。


今年の9月11日は余計に注意しなければならない。

もし仮に、再度、大きなテロがアメリカ本土で起こったら、戦勝ムードのアメリカ人の気持ちを粉々に打ち砕いてしまうだろう。

どうじに、もしテロネットワークがヒトデ型であるとすれば、危険は一部地域に限られるものではない。

十分に日本でも起こりえる話だ。

仮にだが、現在発生している“同時多発テロ”というものが、1つの国内ではなく、国境をまたいで多くの国で同時発生した場合(世界同時多発テロ)、資本主義経済にとって大きな打撃となる、と思う。

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