全てのトラブルが、解決できるわけではない。 [犯罪・事故・防犯]
世田谷で元警視が隣人を殺害するという事件が話題になっています。
原因は長くあったご近所トラブルだとか・・・。
・自殺元警視、事件前日に謝罪断られ激高か(産経)
・猫巡るトラブルか…隣人女性殺害し自殺の元警視(読売)
こういったご近所トラブルをニュースで目にすることは、割とあると思います。しかし、その申告さや苦しみは、当事者でないとわからないかもしれない。
この世田谷の事件、どちらが良いか悪いかは別として、近隣トラブルには簡単に解決し難い事情があると思います。
この事件を見て思い出したのが、東北のある村でのトラブル。
秋田県のある村には、診療所が1つしかない。医師がやめてしまえば無医村となってしまうのだが、なかなか医師がいつかない。その理由が、一部の村民からの中傷だという。
村での医療をと志の高い医師や、途上国での僻地医療に携わった経験豊かな医師など、これまで何人かがこの診療所に入ったが、みな短期間でやめてしまう。
唯一の診療所として必要とされているにもかかわらず、です。
やめてしまう医師が、ぽっと出のやる気・経験の浅い医師ではない点がポイントです。
やめていった医師は、僻地医療のプロや、志の高い経験豊かな医師なのです。1人や2人ではない。よほどの事があったのでしょう。
ご近所トラブルや、こういった人間関係の問題は、時にまったく個人では解決不能のことがあります。警察や公的機関、友人知人のネットワークもうまく太刀打ちできないかもしれない。
全てのトラブルは、解決できるとは限らない。
残念ですが、場合によっては“そこから離れる”というのが最良の手段であることもありえます。たとえ時間やお金や労力などのコストがかかったとしても、です。
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タグ:近所トラブル
2012-10-11 18:27