脱グローバル化の動き★静かなる大恐慌 [【参考】 本、資料など]
前回、来年を考える上で、ということで本を紹介しましたが、今回も1冊紹介します。
・働き方を再考する。ワークシフト。
このところ貧困や格差による問題が色々なところで見られます。つい先日の韓国大統領選でも、これまでの経済大統領のもとで進んだといわれる格差と、財閥批判が話題になっていました。格差問題でセットとして話題になるのはグローバリズムです。
これらのキーワードに言及し、グローバル化の行きづまり、そして「脱グローバル化」への急反転にどう備えるか、ということで話題になったのが本書です。
静かなる大恐慌 (集英社新書)
著者によると、現在の状況は1929年の世界大恐慌時代と似ていると言います。ただ、金融技術や財政政策が向上したため、目に見えての大きなショックが感じられない。「静かなる大恐慌」だと言います。
また、かつての国際貿易や大恐慌が、やがて世界を巻き込む大戦争を呼び寄せたように、現在のグローバリズムや世界的な経済不安も、地政学的リスクや国家間の対立を招くとも指摘しています。
これからの経済政策は、景気は、政治は、国際関係は・・・?
新書なので分量も手ごろで読みやすく、今後を考える上で参考になる1冊です。
2012-12-21 13:04