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人類は成長市場 [感染症]




新種のコロナウイルス、もといMERS(マーズ)コロナウイルスの犠牲者が、少しずつ、しかし確実に増えてきている。WHOに報告されたうち、昨年9月以降、確定患者は44人。そのうち半数が死亡している。軽症だったりで確認されていない患者もいるだろうから、母数はもっと増える可能性があるものの、現在把握できている数字だけでみると、致死率は50%となる。


今のところ中東と、中東から帰国して発症したと見られる欧州での例。そして、限定的な例ではあるが、感染者に濃厚に接触することによるとみられる、地域内での感染が見られる。爆発的に人から人へと感染しまくるようなことは発生していない。しかし、ウイルスによる感染というのは、変異する可能性をつねに秘めている。人から人へと効率よく感染するようなウイルスに、いつ変異するとも限らない。

あるいは、そんな変異ウイルスが、すでに地球上のどこかで誕生しているかもしれない。そういった意味で言えば、最近落ち着いてきているように見える、中国での新型鳥インフルエンザもまったく油断できない。人が感染する機会が増えるほど、ウイルスが変異しようとトライする機会が増えるのだ。

無関心はいけない。


それにしても、鳥インフルエンザといい、サーズ類似のMERS(マーズ)コロナウイルスといい、そして日本各地で見つかりつつあるマダニ由来のウイルスといい、未知の感染症があちこちで多発する、嫌な時期が到来しているなぁと感じる。感染症ウイルスたちからすれば、爆発的に地球上で増加しつつある人類は、格好の“成長市場”に見えるのだろう。


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