「命を守るための行動」を取る際に、知っておくべき重要な事 [今日のシグナル]
このところ日本列島は物凄い豪雨に見舞われています。
特に先日の山口や島根での豪雨は強烈で、気象庁の呼びかけた
「ただちに命を守るための行動を取るように」
という言葉は印象的です。
被災後の映像を見ても、まるで津波のあとのようで、2年前の東日本大震災が思い出されます。
今回、気象庁が会見で呼びかけた言葉は、おおよそ次のようなものでした。
「ただちに、命を守る行動を取ってください。避難勧告などの情報に留意して、ただちに避難所に避難するか、外出が危険な場合には家の中のより安全な場所にとどまってください」
私たちはこの数年、地震にゲリラ豪雨に台風と、猛烈な自然災害にさらされています。明らかに多く、しかも強烈になっている自然災害。そこから身を守るためには、これまでの常識をいったん捨てて、「身を守るすべ」を知る必要があります。
1人の人間が、大きな災害に何度も遭遇することは少ないかもしれません。
ある日突然、自分が経験したことのない大きな災害に襲われる。
これまでの知識、常識、経験を上回る脅威にさらされます。
そんな非常時に、いったい人はどのようなリアクションを起こすのか。
どのように判断し、どのように行動するのか。
これを知っておくと便利です。
そこで、参考になる書籍を紹介します。
このブログでも何度も紹介している本です。
この本によると、災害時に人の行動は、恐ろしいほどゆったりとしたものになります。
パニックになるよりも、むしろ行動が遅れることのほうが多い。
例えば9.11のように、超高層ビルがテロで襲われた場合。
本来であればすぐにビルから脱出する行動を取るべきです。
ところが実際に被災した人々は、まずはインターネットや電話などで情報収集し、確認しようとしはじめます。
そしてこの場から脱出するかどうかを迷い、脱出すると決めてからも、荷物を整理したりと、迅速な行動が起こりません。そして避難する際も、とても行動がのろのろしたモノになります。
リスクに直面した際の、人の習性。
自身を過信せず、“人の習性”を知っておくことは、とても重要です。
先の書籍はアメリカの本ですが、とても参考になります。
災害だけでなく、火事やテロなど事例も豊富で、日本の事例と照らし合わせてみても、頷けるところの多い良書です。
興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
また、関連する類似書籍も下記に書いておきます。