忍び寄る死のウイルス [感染症]
・広東省で初の死者=中国のH7N9型(時事)
「同省でH7N9型の感染者が死亡したのは初めて。中国での死者は47人となった。」
これまで懸念され続けてきた鳥インフルエンザですが、お隣の国で少しずつ広がり始めているようです。
長い間、危ない危ないと言われ続けてきたわけですが、ド本命とも言えるH5N1型のウイルス(致死率が高い)ではなく、H7N9の方です。世界が鳥インフルエンザに恐怖し、大騒ぎしていたのはH5N1がずば抜けて恐ろしい症状だったためで、そのため2009年に豚由来のインフルが発生したとき、過剰に反応してしまいました。
多くの人はあの時、「なんだ、騒ぐだけ騒いで大したことないじゃないか」
と、肩透かしのように感じたことと思います。
しかし。。。
新型のインフルエンザが発生し、人の間で効率よく感染しはじめる、このことは本当に恐ろしい事だと思います。我々は免疫がないわけですから、簡単に感染してしまうかもしれません。また、変異して重い症状を引き起こすかもしれない。
ある程度予測はできても、不確実なリスクがどんどん増していくわけです。
病欠が増えて仕事に影響が出るかもしれな。
イベントやコンサート、映画など人の集まる娯楽が制限されるかもしれない。
物流などにも影響が出て、経済が遅滞して給料が遅れるかもしれない。
持病を持っている人が、病院にインフル感染が蔓延しているために通院できなくなるかもしれない。
と、色々な事が起こり得るわけです。
とはいえ、別に不安をむやみに煽るつもりはありません。
最悪の事態もありえることを想定しつつ、可能な範囲での備えをしましょうと言いたいわけです。
持病を持っている人は、ニュースに目を光らせつつ、なにかあった場合の対処法を考えておく。
企業では職場内で感染が拡大しないよう計画しつつ、危機発生時のマニュアルを作成しておく。
家庭では、日用品やインスタント食品など日頃から利用できるものを負担にならない範囲でストックしておく。
そうした「最悪に備えた想定」は、インフルエンザ感染のみならず、地震やら噴火やら、色々なリスクに役に立ってくれることでしょう。
2014-01-08 18:07