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昔は海だった?災害で考える東京の地形 [地震・火山]




最近、都内にある地下鉄の出入り口や役所等の施設に、「海抜●●m」という表記が目立ちます。
例えば“ゼロメートル地帯”として有名な江東区などは、あっても1メートル程度のところが多い。坂の多い赤坂や六本木のあたりであれば、10メートル前後のところが多いようです。

乗り物加湿器 電車 HF-1321SK


これらの表記は台風や大雨による浸水に備えての対応とのことですが、海抜と聞いて私たちの脳裏をかすめるのは、津波の恐怖を感じる方も多いのではないでしょうか。

東京や福岡などの地盤は、かなり中心地にあっても、かつて海であった埋立地である場合があります。

例えば江戸時代初期のころ、江戸城、現在の皇居の目前まで海が来ていました。
日比谷のあたりは日比谷入江で、新橋あたりから大手町の方へ向かって江戸湾を形成していました。

さらに時代を遡ると、上野公園の高台から東は海であり、陸となるのは千葉県の松戸市のあたりとなります。

「矢切の渡し」は歌でも有名になりましたが、これは葛飾区の柴又と松戸を結ぶ渡し舟ですが、古代は松戸から上野を渡さなければいけないほどの河口(海?)だったのです。といっても縄文の頃の話ですが。

このような過去の時代の地形、海岸線を見たい場合、「日比谷入江&画像」や「縄文海進」などのキーワードで検索すれば、色々な地図、画像を見ることができます。

大昔、人々が住んでいたのは現在で言う高台、台地の上でした。
低地のジュクジュクとした湿っけのある土地は主に田んぼなどに利用されます。
やがて人が増え、土木技術が発展し、河川の流路を変えたり海岸を埋め立てたりすることで水害をコントロールし、人々は低地に居場所を広げていきます。

技術の発展した現代では、基本的にある程度の災害でも問題なく住める環境になっていますが、●年に1度の災害と言われるような大災害に見舞われると猛威を振るわれることがあります。

土地の地形というのは建物が立っていると中々わかりにくいのですが、各地自体がハザードマップなどを作成して、水害や地震の揺れやすさなどビジュアル的に分かりやすい地図を公開しています。

一度、ご自身の住まいや職場のハザードマップを確認してみることをお勧めします。
その上で、いざ台風やゲリラ豪雨に見舞われた場合はどうするか、大地震が起こった場合はどのように避難、対策をしておくかなどを検討しておくべきでしょう。

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