SSブログ

あらゆる災厄への備え [今日のシグナル]




アメリカが国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン殺害。
このニュースが世界を駆け巡るなか、反米感情の高まりや報復テロの危険性が増してきている。


先般、東日本大震災ではマグニチュード9という巨大地震と、10メートルを超える巨大津波が起こり、様々なところで“想定外”な事態があらわれた。スーパー堤防は破られ原発は日本史上、世界史上に残る事故を引き起こしてしまった。


自然災害というのは長い年月のなかで起こることが多いが、東日本大震災で起こった“想定外”のことのいくつかは、人災的な要素もあったように思える。人間が絡むことによって、想定外というのは簡単に超えることができるのかもしれない。


想定外といえば、あの9.11のテロもそうだった。
何しろ、飛行機がビルに突っ込み、さらにホワイトハウスをも狙っていたのだ。何でもアリの、想定を超えたテロだ。


そんなことを考えていたら、“飛行機を原発施設に突っ込ませる”というテロだって起こり得る。
こうなってくると、どこまでを想定するべきか分からなくなる。際限がない。

すると、問題は想定外のことがおこった場合にどのように対処するべきか、であることがわかる。

計画と言うのは綿密に立てるのはもちろんだが、ある程度の柔軟性がないと、実際は機能しない。
それは国だけでなく、企業でも同じだと思う。
多くの企業では、特に大手企業であればBCP計画が立てられていたり、地震に対する防災・行動計画が立てられていたと思う。都市部であれば、交通機関がマヒし、携帯電話などが通じなくなることは、数年前の長野の地震で“想定済み”のはずだ。それらの計画は今回、どの程度機能しただろうか。

いま、可能性が低いものも含めて、いくつかのリスクが浮上してきていると思う。
東京近郊であれば、例えば地震、新型感染症、テロ、異常気象、などである。
想定を超える災厄というのは1つの想定を超えると、他の想定も次々となぎ倒していく。
それらの対策を考える時、いちばん大事なのは、何を守るかという明確でシンプルな優先順位だと思う。例えば、計画の文面上は“社員の安全を第一に”と記していても、実際はそうでない場合が見られる。そういった計画は、実際には機能しない。


災厄に対する備えは、国だけでなく、また企業だけでもなく、それぞれの家庭でも考えておくべきことかもしれない。防災の日はまだ先だが、年に数回は想像力をたくましくして、家族で話し合うのもいいと思う。


さて、先ほどのアメリカ同時多発テロの際、世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んだ。ビルの中の人々は、当然避難しなければならなくなる。その際に見られた、2つの傾向がある。

1つ。多くの人が、非常にゆっくりしていたこと。ここではパニックは起こらなかった。階段を下りる間、そのペースは非常に遅かった。

2つ。非常口、避難経路について知らない人が多かった。高層階ほど、階段の場所も知らなかった。


上記についてはいずれ別の件で取り上げたいが、このような人の不思議な習性がある。
高層ビルで働いている人は、少なくとも階段や非常口を1度は降りてみるべきだろう。


この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。