意外と知らない出口 [今日のシグナル]
気になる記事を見つけた。
それはお隣韓国で起こった原因不明の揺れに関するニュースだ。
「韓国の首都ソウルにある高層商業ビルで5日午前、原因不明の揺れが10分ほど続き、ビル内にいた数百人が避難する騒ぎがあった。」
このビルは39階建てで、オフィスビルと低層の大型商業ビルというつくり。
商業ビルの方は百貨店や映画館などが入っている。
揺れはオフィスビルがある高層階のほうで感じられたようで、上下に揺れ、吐き気を感じるほどだったとのこと。
原因は不明。
付近で地震が起こったようすもなく、過去に百貨店が倒壊する事故が同じソウルで起こったことがあり、それを考えると恐ろしいですね。
さて、今回の原因不明の揺れは、先述のとおり、高層のオフィスビル。
高層オフィスから避難しなくてはいけない事態、それはもちろん日本でも十分起こり得ます。
地震、火災、テロ、ビルの欠陥、地質の問題、飛行機が突っ込むなど色々です。
そういった事故・出来事に遭遇する確率は低いかもしれないけど、いざ起きたら被害は尋常じゃない。
だから備えは万全にしておきたいところですが、特に高層ビル、今回のようにオフィスビルの場合、意外と知られていないのが避難経路。
普通、オフィスビルなら避難訓練(防災訓練)などは行われているはずで、防災担当者も配置されているはず。
しかし、多くは形骸化していることが多い。
高層階にいるために普段は階段を使うことも少なく、もっぱらエレベーターを利用。
しかし地震や事故の際、エレベーターは使えませんよね。
階段を使わなくてはいけないのだけど、普段エレベーターばかり使っているので、非常出口や階段の位置すら知らない事が多い。
仮に非常出口(階段)の位置を知っていたとしても、通常は重い鉄製の扉で閉じられていたりする。だから普段は通り抜けようとしないことが多い。
いざ地震の際、そこから出ようとしたら、荷物などが置いてあったりカギがかかったりしていて、出られないなんて事もあり得る……。
そこで、企業の方、最低でも防災担当の方(あるいは総務の人など)は、最低でも1度は全ての階段・非常口を通ってみることをおススメします。場所を確認するだけでなく、通ってみること。
階段の幅はどのくらいの広さか。(災害などの場合、込み合う可能性も)
下りるまでにどのくらいの時間がかかるのか。
出口はどこに通じているのか。
邪魔なものは置いてないか。カギは?
いざという時、すごく大事なことです。
本当は全社員が行うのが理想なので、可能なら皆で防災訓練しましょう。
あなたはご存知ですか?
その階段の出口がどこかにつながっているのかを。
もしかしたら出口は塞がれているかもしれない。
そんなことのないように。
タグ:防災
2011-07-06 19:03