やがて来る未来?国の財政破綻を想像する [今日のシグナル]
長引く不況に世界経済の不安定化、高齢化という重荷、そこへ震災という追い討ち。
危ない危ないと言われ続けてきた日本国債のリスク。
とうとう大手銀行がシナリオを検討しはじめたようです。
よく言われる「日本の国債は9割以上が国内で消化されているから何も問題ない」という指摘は、“現時点においては”という前置きが必要なのではないか、と感じます。
しかし、危ない危ないといっても、では具体的に我々はどうしたらいいのか。
そもそも、“国が財政破綻したら、我々の生活にどう影響があるのか”といったことが、どうもイメージしにくい。
その点に言及したコラム(携帯サイト「TheNews」の先読み情報局「Mrシン」氏のコラム」)があったので読んでみました。
そこでは、「欧米や日本の夕張市のような都市の破綻」を見ることで、国の財政破綻のイメージがしやすくなるのではないか、とありました。
どうなるのか。
・市の職員の解雇や給料のダウン
・議員定数の削減と報酬のカット
・市立病院や介護施設、市の施設の閉鎖
・ごみ収集の回数減
・警察官や消防士の削減
・幼稚園や学校の統廃合
・水道などの公共料金の大幅なアップ
・傷んだ橋や道路の改修の延期
などが上げられています。
なるほど。
ごみ収集の回数減などといわれると、一気に生活に身近な問題になりますね。
同根の問題なのかわかりませんが、確かに財政問題に揺れるイタリアでは、ゴミ放置問題が大きな話題になっています。
夕張市でも、ずいぶんと幼稚園や学校の統廃合があったようですね。
色々見ていると、“安定が魅力”の公務員も、この先どうなるかわからなくなります。
安定した就職先を見つけるのと、波乱の中でも生き残れる術を身につけることは、別問題ですね。
ではどうすればいいのか。
断言できる方法は見つかりませんが、ひとつ言えるとしたら、受動的では駄目だということだと思います。
日々を過ごすにしても、預金するにしても、仕事をするにしても。
果たして国の財政破綻は、“やがて来る未来”なのか。
注意が必要だと思います。
2012-02-02 12:43