不安商法 [犯罪・事故・防犯]
不安の時代-。
経済の先行きに、老後の生活に、災害の脅威。
そういったものを感じつつ生きなければいけない今は、一定度の不安と隣り合わせで生きるか、あるいは思考を停止させるか。
人々の不安感につけこむ商法で被害が拡大しているとのこと。
・開運商法で被災者被害のケースも=不安あおられ見舞金-国民生活センター(時事)
「運気上昇」「除霊」をうたい文句に、ブレスレットや数珠を売り付ける商法で、まぁ、昔からあるものです。
普通に日常生活を送っていれば「そんなので騙されるの?」とも思えますが、非日常の出来事に見舞われ、いわゆる“まいった”というような精神状態では、どうなるかわかりません。
不安を感じている人を探すのは、容易だ。
そして、不安をあおるののも簡単だ。
神社などで祈祷を受けると、その後ダイレクトメールと一緒に大祓の人形(身代わりですね)が同封されて送られてくることがあります。
人形(ひとがた)に名前や生年月日などを書いて送り返し、お祓い料を送金します。
先の開運商法と一緒くたにはできませんが、これも不安感へのターゲティングと、先に人形を送るという事で“返報性の法則(お返しをしなければという心理を利用)”とを融合させたような方法だと思います。
目的は不安の払拭ないしは解消ですから、開運でもお払いでも、購入することそれ自体が悪い、ということではないと思います。
ただ、購入するだけで災厄が祓われるのではない。
その一連のプロセスにのなかで、自分のなかで折り合いをつけて不安に対処しないといけないこと、そして不安につけこむ輩もいることを知っておくことが必要だと思う。
2012-02-03 08:47