伝染する肥満 [ダイエット・減量]
「ある人が肥満だと、その友人が肥満になる確率は50%増」だって?
「2人1組の若い女性70組の食事行動をオランダの研究チームが観察した結果、1人が1口食べると5秒以内にもう1人も食べ物を口にする傾向がみられた。」
・・・なるほど。
関連記事で、「 「肥満は伝染する?」 米研究者が論文発表 」というのもあります。
「1971年から2003年の32年間、友人や家族のつながりがある1万2067人の体重を測定し続けた結果、人の体重増加は周りの人の体重に影響を受けるという結論が導き出されたという。」
人は色々なものから影響を受けるらしい。です。
このブログでもいくつか取り上げたことがあるので、「カテゴリ:ダイエット・減量」をご参照ください。
例えば、フォークやお皿の大きさ、手の届きやすさなど。
「そのひとくちがぶたのもと」という本に、面白い事例が掲載されています。
そのひとクチがブタのもと
ある映画館での実験の話です。
映画館で「まるでゴムを食べているように感じるほど不味いポップコーン」を無料配布する。
そのさい、2つのグループに分けた。
1つはポップコーンを小さな器に入れたグループ。
もう1つは大きな器に入れたグループ。
無料配布なのに、思わず返金を要求してしまう被験者が出るほど不味かったポップコーンですが、なんと大きな器を受け取ったグループのほうが、小さな器のグループよりも多めに食べているという結果が出ました。
多く食べてしまう理由に、味は必ずしも関係ないということですね。
このような事例が豊富に出てくるので、本書はお勧めです。
軽めのタイトルの割りに、中身はすごく真面目な本なので、ダイエットや減量、生活習慣の見直しに関心のある人の助けになると思います。
ぜひご一読を。
そのひとクチがブタのもと
それにしても人の無意識というか、習慣というのは恐ろしい。
気をつけたいものですね。