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広がりつつある変異型のノロウイルス [感染症]




例年冬の時期に猛威を振るう感染性胃腸炎ですが、多くはノロウイルスが原因だったりします。
年間の食中毒の患者数の約半分はノロウイルスによるものと言われていて、そのうちの約7割は11月~2月に発生します。

現在の都道府県別の発生状況は、次のような状況です。
ノロウイルス都道府県別.jpg
九州地方、関西、福井、富山などで多い。

基本的に、ノロウイルスの患者の多くは子どもです。今年の現在までの年齢別感染者を見ると、約65%が5歳までの乳幼児となります。成人は1割ほど。
感染性胃腸炎年齢別(2012).jpg

では、約1割程度である大人はあまり注意しなくていいのかというと、もちろんそんなことはありません。例年、高齢者施設などでの集団発生がおき、最近でも実際にありました。高齢者など体力の落ちた人だけが危険というわけではなく、元気な20代30代の人でも感染します。

特に今年はノロウイルスの変異型が広がり始めているようなので、大人も要注意です。この変異型は10月以降、各地で検出され始めていて、今シーズンはこの変異株が主流になることが予想されています。

では、どのようにして予防し、感染の拡大を防ぐのか。
最近のニュース記事を紹介します。ここでは、調理器具を介して感染が広がる可能性を紹介しています。

以前は食中毒として、食べ物からの経口感染(ウイルスに汚染された飲料水や食物による感染)に注意が注がれてきました。しかし最近ではそれだけでなく、上の記事にあるように、汚染された器具を経由したり、感染後の発症者との接触(直接・間接)による接触感染や、患者の嘔吐物や下痢便を介した飛沫感染等のヒト-ヒト感染などにも十分注意するよう求められています。

特に嘔吐物等の処理は、念入りに行いたいですね。

詳しい対処の仕方は、下記サイトをご確認ください。
・ノロウイルスに関するQ&A(厚労省)

例年、12月中にピークを迎える感染性胃腸炎。
しばらく注意が必要です。


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