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呪いの作法 [犯罪・事故・防犯]




突然ですが、素人でもできる呪いというのが色々とあります。

代表的な例でいえば「呪いのワラ人形」、すなわち丑の刻参りです。神社の御神木などに、神霊や明王などの力を借りつつ、藁人形を呪いたい相手に見立てて釘を打ち付けます。写真が誕生してからは、写真に打ち付けるという例も増えたようです。

丑の刻参りの他にも、逆さ文字をしたり、あるいは言霊信仰のある日本ならではの言葉の呪いなどもあります。言霊とは、言葉として出すことによって実際の現実に影響を与える力があると考える信仰で、例えば、不吉なことを言ってはいけない、縁起でもないことは言わない、というような事が、日本人の心の奥底に染み付いて残っています。

呪いの何がそんなに恐ろしく感じるかというと、呪いそのものの現実に対する影響力というよりむしろ、自分自身のそこまで恨んでいる人間がいるという事実そのものに、言い知れぬ恐怖を感じるのではないでしょうか。

正体不明の誰かが自分の不幸を願っている。何かされるかもしれないという不安。社会性の身につけた我々の本能に訴え掛ける見えないリスク。


インターネットの広がりとともに、SNSが随分と浸透していますね。誰でも使えるというのがネット、SNSの良さであり、であるがゆえに広がっているのですが、これが最近では小学生にまで及んでいるという。

学校裏サイト。出会いの場ともなっているゲームやSNS。

それらに、たまに書き込まれる罵詈雑言や悪口。
悪口を書かれるというのは、それ自身、言霊的にも呪いが発動しているのと同様で、書かれた方としては大きな不安を抱えることになります。

書いたほうがたとえ軽い気持ちだったとしても、書かれた方の精神的負担はとても大きい。

なにせ、この日本では、呪いを恐れて遷都(都をかえること)を何度もしているし、呪いを禁止する法律まで、過去には出されているのです。それほどの恐ろしい威力があるということです。

恨み妬みの魑魅魍魎が跋扈する政治の世界ともなれば、とある話によると中曽根元総理などは、複数の霊能者を雇っていたという噂もあります。

昨今ではさすがに法律で呪いを禁じようとはしませんが、しかしながらネットでの誹謗中傷はどんどん厳しくなってきています。相互の幸せのためにも、悪口は書かない方がいいでしょうね。

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