このところ東日本の沖合で頻発する地震 [地震・火山]
関東から北海道にかけての太平洋側で、ここ数日地震が多いように感じます。
今週月曜日(2/10)から本日2/12午前7時までの、およそ2日半の間に起こった同地域の地震は下記のとおり。
【震源地 & マグニチュード】
青森県東方沖 3.5
千葉県東方沖 4.3
浦河沖 4.5
福島県沖 4
宮城県沖 3.8
房総半島南方沖 5.6
三陸沖 4.3
三陸沖 4.6
三陸沖 4.9
三陸沖 4.8
地震の規模をあらわすマグニチュードで、だいたい4~5クラスが多いようです。
この規模だと、震源地が直下でない限り、最大震度は3前後になります。
東日本の太平洋側、●●沖での地震が多い。
今回は、沖で地震が発生すると、連動して他の沖合で地震が発生、呼応するかのように陸地でも地震が発生、というパターンが多いようにみえます。
さて、このように地震が頻発すると、
「ひずみが解消されるのではないか」
というような事が言われます。
地震が発生することでエネルギーが放出されて、いわばガス抜き効果を期待する説だと思います。
しかし、それはどうでしょうか?
地震のエネルギーは、マグニチュードが1つ上がるたびに、およそ30倍になります。
マグニチュード5の地震に対し、マグニチュード6の地震は30倍の大きさです。
であれば、仮に、マグニチュード8クラスの巨大地震が起こり得るとして、そのエネルギーのガス抜きをするためには何回の地震が必要でしょうか?
マグニチュード8の地震は、マグニチュード5の地震の3万倍近い規模になります。
このエネルギーを解消するためには、3万近いM5の地震が必用ということになってしまいます。
多少の解消効果はあるかもしれませんが、巨大地震を抑止するほどではないと考えるのが妥当ではないでしょうか。
来る、来ると言われているものが本当に来るケースというのは、幸か不幸か少ないものだと思います。
しかし、万が一来てしまえば、その被害は甚大であり、私たちひとりひとりの生命が脅かされることは事前にわかっています。
余裕のある範囲で、最低限の備えはしておくべきだと考えます。
【備えの一例】
■地震速報機・・・寝室や、人の集まるリビングなど。ラジオ内蔵等の多機能、電源不安のないものが望ましい。
■家具・電化製品転倒に備えたつっかえ棒等
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■最低限の水・食料・日用品の備蓄
その他、小銭、タオル、懐中電灯、持病がある場合は常用の薬など。
家族内で避難先の確認、連絡手段について検討しておくことも重要だと思います。
あと、高層オフィスなどで働いている方は、一度、避難階段や非常口を歩いてみてください。
色々なことがわかると思います。
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2014-02-12 09:44