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雪の降る日に富士山噴火の足音を聞く。 [地震・火山]




全国的に雪が降っていますね。

とくに東京では先週45年ぶりという大雪が降りました。45年ぶりって、約半世紀ぶりということです。もしかしたら、こんな大雪は人生で2度味わえるかどうか、というくらいの出来事かもしれませんね。

ところで、ちょうど1年前にはこんな記事を書いていました。

・大雪をケースにして、富士山噴火を考える 

雪は溶けます。

先週の大雪、都心でも30センチちかく降り積もりましたが、翌日に晴れて気温が上がったため、思いのほか溶けるのが早かったと思います。

溶けた雪は下水に流れ込み、あるいは地面に吸収されて、やがて消えます。


しかし、です。


火山が噴火し降り積もった火山灰は、消えません。
雨などで流れたとしても、それは重い塊となってどこかを塞ぐことになります。


実際、前の宝永の噴火の際には、流れた火山灰が川底を押し上げ、洪水を引き起こしたとも言われています。

おそらく富士山が噴火した場合、火山灰の廃棄が大問題となるでしょう。


以前、テレビで、

「日本でも火山が噴火することあるけど、そこまでの大問題になっていないではないか。富士山と他の火山と、何が違うのか」

というようなタレントの質問に、火山学者はこう答えていました。

「規模が違うんです」


いざ火山が噴火すれば、物流に大きな支障が出るでしょう。

降り積もった火山灰の廃棄や、畑や田んぼなど農作物への被害も甚大なものになるでしょう。
空から舞い落ちる火山灰は、人の呼吸器や目などに悪影響を及ぼし、精密機械や通信機器の故障も誘発するかもしれません。

更に、火山の噴火は地震などとセットで起こることが多いのです。つまり、複合災害になる危険が高い。


今、降っているこの雪が、溶けなかったとしたら?

考えてみるいい機会かもしれませんね。


明日は満月です。

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