中国と朝鮮半島と余裕の問題 [今日のシグナル]
船や電車の事故が相次いでいるお隣の国、韓国ですが、こんなニュースが・・・。
「好き勝手に処刑する国」=北朝鮮を連日非難-韓国国防省(時事)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014051300381
「韓国国防省報道官は13日の記者会見で、北朝鮮について「国家の基本は国民を保護することだが、北朝鮮に人権はなく、人権じゅうりんも思いのまま、好き勝手に処刑も行う」と強く非難した。
報道官は12日の記者会見でも「北朝鮮は早くなくなるべきだ」と異例の発言。南北は双方の中傷中止で合意した経緯もあり、韓国内で物議を醸している。」
なぜこのタイミングで国外に向けた非難が相次いでいるのか・・・。批判を外に向けたい?ここで南北トラブル発生なんて、余計に大変なはずだと思うんですけどね。
韓国にとって、アメリカ、中国との付き合い方も微妙なバランスになってきています。「いざ」があった場合、どちらに頼るのか?
一方、先日中国について新鮮な驚きがありました。
TVタックルという番組で、中国人の人たちをスタジオに呼んで、中国を取り巻く様々な現状について話し合う、というか意見を言ってもらうという内容。天安門事件についてどう思っているのか、共産党一党体制に不満はないのか、貧富の差や環境汚染についてどう思うのか、などなどなど。
スタジオに来ている中国人の方々は学生や経営者など様々な属性ですが、まぁ富裕層でしょう。そして彼らは、中国の現状について多少の不満や意見はあれど、大きく変わって欲しくはないという事を言っていました。
つまり、民主化や格差や環境問題についてのハードランディングは避けたいと。
なぜなら、現状において、個々人が生活するにおいてそれなりの状態であり、大きなリスクをとって混迷を迎えるのは避けたいと。
考えてみれば当然でしょう。
貧富の富の側に位置している人たちからすれば、現状維持こそ望ましい。
彼らにとって、様々な問題を抱えて難しいバランスの上にある中国を、何とか切り盛りしている現在の指導者層に対する信頼は、決して低くない。
彼らがこのまま富み続け、失うことを恐ろしいと感じる状態でい続けたとすれば、国内外で生じる様々なトラブルは案外、穏便な方向に進むかもしれません(かなり楽観的に過ぎますが)。
しかし、どこかでバランスが崩れ、余裕が失われてしまった場合、その力の発散の場はどこになるかわかったものではない。
すでに、貧困層を中心に各地で暴動が起きているとも言われていますが、さて、今後はどうなるか。隣国である私たち日本人にとって、無関係な話ではないだろうなと思います。
テレビに映る中国の97%は嘘である (講談社プラスアルファ新書)
- 作者: 小林 史憲
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 新書
2014-05-13 17:18