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そろそろ大巡礼がピークに。MERSウイルスに注意! [感染症]

世界中のイスラム教徒が集まる、メッカの大巡礼。数百万人とも言われる人々が、世界各地からサウジアラビアに集まる。もうそろそろピークを迎える頃だが、集まった人々は、やがて世界中に散っていく。


今年の大巡礼はいつもと少し異なり、各国の専門家が神経を尖らせて注目している。

例年と何が違うのか・・・。


サウジアラビア政府は今年、巡礼者たちに向けて人混みの多いところではマスク着用をするようにと異例の呼びかけをおこなっている。

「サウジアラビア保健省は,例年,巡礼月(ハッジ)期間中(今年は10月6日から11月3日まで),数百万人の巡礼者がメッカ(マッカ),メディーナ等の聖地を訪れるため,この時期に髄膜炎菌性髄膜炎を始めとした感染症が流行するリスクが高くなるとして,同国渡航者に対し感染症予防の注意を促しています。」
・サウジアラビア:巡礼月(ハッジ)期間中の感染症への注意


そう、サウジアラビアといえば、新型コロナウイルス(中東呼吸器症候群・MERS)が発生している地だ。感染力の強さはまだよくわからないが、致死率は結構高い(40%超?)とみられ、これが世界中に拡散することを恐れている。

潜伏期間は不確定ながら、10日前後であると思われる。ということは、巡礼や旅行などから帰ってきて、すぐに発症(発覚)しない可能性があります。

気づかないうちに国内に持ち込んでしまうリスクがある・・・。

昨年あたりから発生し、このブログでも何度か注意喚起を行ってきたマーズですが、現状、感染が拡大している状況にはありません。ですが、より慎重な注意が必要でしょう。

マダニ・鳥インフル・マーズの三大脅威 [感染症]

お盆の時期は地域によって異なりますが、この8/13からがお盆であるという地域は割と多いのではないでしょうか。

核家族化の進んだ現代の私たちが意識することは少なくなりましたが、お盆というのは正月と並んで、日本古来から続く祖先供養(というか、ともに過ごす)の行事でもあります。ご先祖様に感謝しつつ、ゆっくりと過ごしたいところです。

最近はレジャーが発達していますので、お盆だ正月だと言っても、山に海にと遊びに繰り出すことが多いかもしれません。

前々から指摘していますが、今夏もっとも気をつけたいポイントは、マダニです。


このところテレビでも取り上げられることが増えてきたのでご存知の方も多くなってきたかもしれませんが、マダニを経由して感染する可能性のある「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は、致死率の高いとても恐ろしい感染症です。

マダニの生息する山や草むらに入るときには、肌を露出しない等の対策を充分に行ってください。
・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)

また、秋に向けていよいよ、中国で問題になっている鳥インフルエンザや、中東で警戒されている新種のコロナウイルス「マーズコロナウイルス」に対しても注意が必要になってきます。様々なリスクに囲まれた世界。要注意です。

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MESコロナウイルス、人・人感染へ [感染症]

昨年来、話題になっているMESコロナウイルス(新種コロナウイルス)が、人・人感染を引き起こしていたという国際チームの報告があった。

「だろうな」

とさして驚かない人の方が多いのではないかと思う。

確かに「だと思った」という感じなのだが、しかし、やはりこの問題は大きくなるポテンシャルを有していることを改めて実感する。


日本人の目から見れば対岸の火事に映るかもしれない。

しかし、火の手は非常に速いかもしれない。
そうではないかもしれないが。

しかし、この病気の致死率の高さや立地状況からみると、場合によっては、歴史に残る災禍になりえることを肝に銘じておいた方がいいと思う。

マダニ由来のウイルス、季節は本番へ。 [感染症]

マダニ媒介性疾患「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」で、国内10人目の犠牲者が出た。

愛媛県の女性で、5月下旬に発熱や嘔吐などの症状を訴え入院したものの、その後症状が悪化。6月上旬に死亡したという。

マダニは割と大きいので、通常のダニと比較すれば見つけやすい。
しかし、それは通常のダニと比較すればの話であり、彼らの世界がミクロの世界で、人間にとって見つけにくいことには変わりない。

山や林、草むらなどに生息するといわれるマダニ。
今後、草むらなどに入るときは用心すべきだと思う。

これまで日本国内で確認された地域は、次のとおりだ。

●九州地方・・・長崎県、鹿児島県、佐賀県、宮崎県、熊本県

●中国地方・・・山口県、広島県

●四国地方・・・愛媛県、高知県、徳島県

西日本で多い。関西近畿を超えていない。
とはいうものの、東日本に侵入していないかというと、なんとも言えない。単に見つかっていないだけかもしれないし、そうでないとしても、同じ日本に入ってきている以上、県や地域を超えるのは造作もないことだろう。

東日本で見つかるのも、時間の問題だと思う。

以下、厚生労働省のQ&Aのリンクを貼っておきます。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A

これからマダニが活発化する季節です。
みなさん、気をつけましょう。

ステルス・パンデミック [感染症]

少し前に話題になった言葉に、ステマという言葉がある。
ステルスマーケティングのことで、「宣伝ではないように見せかけて行う宣伝」のことだ。
例えば、人気タレントが自分のブログで最近使ったグッズをおすすめする。
さも、自分の意志でその商品を買い、使い、本当に良いと思って勧めているかのような書き方をしているが、
実際は、企業からお金を貰い、無料で商品の提供を受け(あるいは使いもせず)、
そのことを隠して自分のファンに商品をおすすめする。そんな騒動があった。

この手のステマは、何も芸能人に限ったことではない。
利害関係者が、無関係な顧客を装って、SNSやクチコミサイトでお勧めすることは、よくあることだと思う。

まさにステルス。
ステルスとは、こっそりと、とか、人目を忍んで、などという意味がある。

ターゲットに気づかれないに、こっそりと近づいてくる。

人知れずこっそりと近づいてくるもの。
それが幸運であれば嬉しいのだが、静かに足を忍ばせて見つからないように近づいてくるものというのは、大抵の場合、「災厄である」と相場が決まっている。

私が最近気になる「ステルス」は、これだ。

サーズ類似の新種のコロナウイルス、もといマーズ(MERS)コロナウイルス。

このウイルス感染症、このブログでも何度も書いているが、爆発的にではないものの、徐々に、静かに犠牲者を増やしてきている。
とはいえ、まだ爆発的に感染するような類のものではなく、遠く離れた日本にいるものだから、あまり危機感を持ちにくいかもしれない。

しかし・・・。

その中心地は中東のサウジアラビアだが、となると心配の種が1つある。

秋に行われる大巡礼だ。
この時、世界中から200万人とも300万人ともいわれる人々が、この地に集まる。
そして、巡礼を終えると各地に戻っていく。
こもプロセスによって、この新種のウイルスが拡散されることはあるまいか。

また、ウイルスというのは、いつ変異するとも限らない。
人との接触が増えるほど、リスクは増加していく。

最近静かになりつつあった中国の鳥インフルエンザでも新しい動きがあった。
臨床検査によって、薬剤耐性を持つH7N9型ウイルスが発見されたのだ。

どういうことかと言うと、効果の期待されている薬が効かない、ということになるかもしれない。
つまり、この薬剤耐性を持つウイルスが、人の間で大流行するようになってしまった場合、
有効な治療薬がなく、重症に陥る患者が増える可能性がある。


これらの感染症ウイルス。
今、拡散するための見えない糸を、世界中に密かに張り巡らせている。
そんな気がしてしまう。

最悪のステルス攻撃だと思う。

これらの感染症を対岸の火事とするのではなく、注意を持って見ていなければいけない。
せめて、基本的な感染症予防(手洗いや消毒の基礎、咳エチケットなど)は身につけておくか、知っておく必要があると思う。

人類は成長市場 [感染症]

新種のコロナウイルス、もといMERS(マーズ)コロナウイルスの犠牲者が、少しずつ、しかし確実に増えてきている。WHOに報告されたうち、昨年9月以降、確定患者は44人。そのうち半数が死亡している。軽症だったりで確認されていない患者もいるだろうから、母数はもっと増える可能性があるものの、現在把握できている数字だけでみると、致死率は50%となる。


今のところ中東と、中東から帰国して発症したと見られる欧州での例。そして、限定的な例ではあるが、感染者に濃厚に接触することによるとみられる、地域内での感染が見られる。爆発的に人から人へと感染しまくるようなことは発生していない。しかし、ウイルスによる感染というのは、変異する可能性をつねに秘めている。人から人へと効率よく感染するようなウイルスに、いつ変異するとも限らない。

あるいは、そんな変異ウイルスが、すでに地球上のどこかで誕生しているかもしれない。そういった意味で言えば、最近落ち着いてきているように見える、中国での新型鳥インフルエンザもまったく油断できない。人が感染する機会が増えるほど、ウイルスが変異しようとトライする機会が増えるのだ。

無関心はいけない。


それにしても、鳥インフルエンザといい、サーズ類似のMERS(マーズ)コロナウイルスといい、そして日本各地で見つかりつつあるマダニ由来のウイルスといい、未知の感染症があちこちで多発する、嫌な時期が到来しているなぁと感じる。感染症ウイルスたちからすれば、爆発的に地球上で増加しつつある人類は、格好の“成長市場”に見えるのだろう。

中国で発生したH7N9型の鳥インフルエンザの不思議 [感染症]

中国で発生している、H7N9型の鳥インフルエンザの人への感染が話題になっています。

鳥インフルエンザというのは、本来であれば野鳥や家禽など、鳥がかかるインフルエンザです。この鳥のインフルエンザがブタや人に感染することもあるのですが、人に感染することによってウイルスが変異し、“鳥のかかるインフルエンザ”から“人のかかるインフルエンザ”へと変わってしまうと、人間の間で大流行してしまいます。


インフルエンザには幾つかの種類があって、前々から世界中で警戒されているのはH5N1型の鳥インフルエンザ。まだ鳥主体のものですが、人に感染することもあり、現に世界中で数百人の感染例が見られています。警戒されていた理由は、感染すると重い症状が出るからで、人の場合でも致死率60%とかなりの危険ウイルス。このように重い症状の出るインフルエンザウイルスは強毒性があると分類されます。重くなければ、弱毒性。

さて、今回の問題になっているH7N9型の鳥インフルエンザなんですが、2つの不思議なポイントがあります。

1つ目は、これまで人への感染例がなかったこと。
何故に突然、中国で数例も症状が出始めたのか。しかも1カ所ではなく、すでに広範囲に広まっているようにも見えます。単に把握されていないだけなのか?

2つ目は、鳥や動物では症状の軽い“弱毒性”とされていたものが、なぜ人に感染した場合、強毒性に変わっているのか?何故でしょう?

根拠を無視して、可能性を上げるだけであれば、いくつか上げることができると思います。
例えば、本来はもっと広く感染が広まっていて、多くは軽い症状であり目立たなかった。
或いは、ウイルスは2つの大きな変異を起こした。これは珍しいことだと思うのですが、つまり、人への感染への変異と、弱毒→強毒への変異。2つの大きな突然変異が、同時か、或いは近いタイミングで偶然起こった・・・。

もしくは、人為的な発生・・・。


現時点で素人が可能性だけを指摘するのも無駄な話でしょう。現に危険性の高いと思われるウイルスは隣国で発生していて、広まる可能性があるのですから。

どの程度、広がりのあるウイルスなのかは現時点では分かりません。
発生が確認された場所が中国というのも、問題を見えにくくしています。

ですが、個人も企業も、ある程度の備えは覚悟しておくべきでしょう。

まず、感染予防に注意を払うこと。

もしかしたら、身近にウイルスがやってくるかもしれません。
1度の咳やくしゃみによって放出される、数万個の飛沫(小さな水の粒)。そこにウイルスは乗って、直接あるいは間接的に人から人への乗り移って行きます。

例えば、口から飛び出た飛沫は、空気に乗って数メートル移動します。そして手すりへ。手すりから別の人の手へ。その人の手から、書きあげた髪の毛や、頬杖をついた頬へ。

念入りな手洗いや、手指の消毒なども必要になると思います。

野鳥や死んだ鳥などへの接触も、もちろん控えるべきでしょう。
発生している中国ではもちろんですが、国内に置いても、無用な接触は控えるべきだと私は思います。

ちなみに、このような事態が起こると、鶏肉や卵を回避したりという話も出ますが、私は十分な加熱をすれば大丈夫だと考えています。このあたりに関しては、厚労省や農林水産省あたりが情報を発信するでしょう。

企業であれば、いざパンデミック(爆発的流行)に備えて、従業員の出社や会社の運営体制についても一考しておくべきだと思います。状況次第では、社員の出社が制限されたり、物流が滞ったり、といったことは、最悪のケースですが考えられます。そこまで大げさな話にならなかったとしても、職場のように人の集まる場所では感染症は広まりやすいのは当たり前。1つの職場で感染が広まり、みなが病欠ということも十分にあり得ます。

このウイルスが世界に広まるのか、あるいは封じ込めることに成功するのか、もしくは自然と収束していくのか、現時点では分かりませんが、そこに危機がある以上、誰しもが警戒してしかるべきかと思います。

世界で不気味に広がるH5N1鳥インフル [感染症]

このところ、鳥インフルエンザが世界の各地で増えてきている気がする。
鳥インフルについては、このブログでも何度も取り上げてきた。主に鳥が感染するインフルエンザウイルスだが、その中でもH5N1と呼ばれるウイルスが、過去10年以上にわたって、鳥の間で大流行を繰り返している。

問題は、このH5N1ウイルスが、人間に感染してしまうことがあること。
そして、その場合はとても高い致死率(約6割)である、というところだ。

現時点で人間同士で継続的に感染が発生する状態には発展していない。つまり基本、鳥のインフルエンザである。しかし、たまに人に感染したり、更に人から人に感染することはある。

世界が注目しているのは、このH5N1型ウイルスが人間同士で“効率的”に感染する形に変異してしまうことだ。

特にこのとろこ、中国やカンボジアのあたりが怪しい。鳥インフルのニュースが多い。この記事で気になるのは以下の部分。

カンボジアの人々は鳥が死んでも当局に報告しないことが多く、この担当官が検査に訪れた村落ではほとんどの家禽が死んでいたという。担当官は村民らに死んだ鳥を発見したら死骸に触れたり食べたりせず、直ちに保健当局に報告するよう呼びかけたという。
 カンボジアでは今年に入ってから、すでに9人の鳥インフル感染が確認されており、このうち今回死亡した男性を含めて8人が死亡している。」

どこまで広がっているのかわからない。本当に怖いことだと思う。
そして、9人の感染のうち8人が死亡。軽症の人は恐らくスルーされているので母数次第で致死率は大きく変わる可能性があるが、現時点での数字だけ見るとかなり高い。


ウイルスは、頻繁に自身をアップデートする。
つまり、突然変異を何度も繰り返している。

人間に感染すれば、人間という環境の中で、突然変異を繰り返す。

ウイルスは、自身(というか、自分たちの種)を広げる生存本能がある。自分たちを広めるためには、そのような環境に適合する必要がある。人間の体に感染すれば、そこからこの人間という生物に自分たちを広めようと努力をする。

人に感染する機会が多ければ多いほど、ウイルスは人間に適合した型、つまり人間に感染力の強いウイルスに変異する可能性が高くなる。


ちょっと偏った強引な説明になってしまったが、大異はないでしょう。


このH5N1型の鳥インフルエンザ、2009年のブタ由来の新型インフルと同じ程度に思っていると、痛い目にあいます。このH5N1があったからこそ、2009年の新型インフルエンザでは世界中が警戒し、過剰に反応してしまったのです。


遠い東南アジアの話だろう?

いいえ、日本にとって、決して対岸の火事ではありません。

このH5N1型のウイルスは、日本にも既に上陸しているものと思われます。
東日本大震災の直前まで、日本の野鳥においても見られていました。
また、家禽においては、何度か感染が確認され、殺処分などが行われています。

現在は国内での鳥の感染はあまり聞きませんが、どこかに潜んでいる可能性は十分にあります。

この手のニュースが出ると、鶏肉を敬遠する人が出てくるかもしれませんが、ちゃんと火にかければ大丈夫です。
ただ、鳥の死骸に近寄ったり、むやみに野鳥と触れ合うのは避けたほうがいいかもしれません。


どこで発火するのかわからない鳥インフルエンザ。

このまま火が消えるのか、どこかで着火するのか、そして火薬は生きているのか・・・。

7年前には既に!?マダニから感染する病気の衝撃 [感染症]

気になるニュースが入ってきました。
このブログで何度も取り上げたことのある、ダニ経由で感染する新しい感染病のことです。
長崎県の男性が国内5例目の感染者としてあがったのですが・・・。

<過去の記事の一部>
・中国で発生したマダニ媒介の新感染症、日本上陸
・致死率12%-ダニが媒介する新しい感染症、国内で続々発見!?

なんと感染したのが2005年だというのです。

上記の過去ブログ記事でも取り上げましたが、これまでのこの感染症の経緯は次のように考えられていました。

・2009年3月~7月中旬にかけて、中国中央部(湖北省及び河南省の山岳地域)で、原因不明の疾患が集団発生

・2009年、米国ミズーリ州においてSFTS様疾患の症状を示す患者が2名発生(SFTSウイルスに似た、近縁のウイルスによる)

・2012年に日本国内で感染した患者が死亡していたことが2013年になり判明

ところが、今回判明した長崎県の男性は、2005年秋に既に死亡している。

このダニ由来の感染症が、思われていた以上に古くからあったことがわかりました。


ここで、この感染症についてもう少し詳しく見てみましょう。

これは、野外に生息するマダニ(ダニの一種)を介して感染するとみられる、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)といいます。

このウイルスに感染した場合、潜伏期間は噛まれてから6~14日程度。
症状としては、原因不明の発熱、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)が中心で、時に頭痛、筋肉痛、神経症状(意識障害、けいれん、昏睡)、リンパ節腫脹、呼吸器症状(咳など)、出血症状(紫斑、下血)を起こします。
致死率は10%~30%。おそらく10パーセント代になるのではないでしょうか。

思ったよりも広く感染が広がっている可能性があります。
であれば、軽い症状で済んでしまい、感染していることが露呈していないこともありえます。その場合、感染者の母数は増えますから、致死率はもっと下がるかもしれません。

とはいえ、かなり危険な病気ですよね。

それでは、感染するきかっけとして見られている、マダニとはどんなダニなのか。
マダニは森や草むらに生息していて、日本では青森以南に広く分布していると見られています。

硬い外皮に覆われていて、ダニとしては比較的大きくて3~4mm(吸血前)ほど。
目で見ても見える大きさです。

どんな見た目かというと、こちらの画像をご覧ください。
・マダニの画像

このマダニ、噛み付くと長時間吸血するらしく、数日から長いと10日間もくっついているといいます。
皮膚にしっかりと口器を突き刺しているので、無理に引き抜こうとするとそれらが皮膚内に残ってしまう可能性もあるので、病院で処置してもらったほうがいいでしょう。

マダニの活動が活発化するのは春から秋にかけて。
つまり、これから要注意のシーズンとなります。


さて、これまで国内で感染者が確認されたのは以下の地域。
山口、愛媛、宮崎、広島、長崎。
感染例は5つで、いずれも死亡しています。
他にも疑い例があり、5例が検査待との状態。

現時点の情報を見ると、西日本での感染例ばかりです。

とはいえ、たとえ東日本だからと言って、安心しないほうがいいでしょう。
マダニに噛まれたからといって、そのマダニがウイルスを保有しているかは不明ですし、感染するとは限りません。とはいえ、マダニ自体は広く国内に分布しています。症状の重さから見て、油断するべきではないと思います。少なくとも、この病気について具体的なことがわからない現段階では、気を抜くべきではなく、注意をするべきところではキチンと注意をするべきでしょう。

ナーバスになりすぎる必要はないと思いますが、春以降に山や草むらに入る場合は、肌の露出などに気をつけたほうがいいでしょう。暑い季節になると辛いですが、山や草むらに入る場合は、短パンやサンダルなどは避けたほうがいいかもしれません。


果てさて、いったいどのくらいまで広がっているのか・・・。

海外で新型コロナウイルス、国内ではSFTSが・・・ [感染症]

このブログでも頻繁に取り上げているSARS類似の新種コロナウイルスですが、英国人男性1名がなくなったとのこと。
これで感染者12名、死亡が6名。約半数が亡くなっているということになります。

「SARS(重症急性呼吸器症候群)ウイルスに似た新型コロナウイルスに感染し、英国の病院で治療を受けていた患者が17日朝に死亡していたことが分かった。病院関係者が19日、発表した。世界的な広がりをみせているこのウイルスによる死者は世界で6人になった。」

また、日本国内ではマダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスでの感染疑い及び死者の数が増えています。いずれも昨年のもので、現在になってから確定されつつあるという状況。国内でどれだけ広まっているのか、わかりません。

非常に危険な2つの感染症。
今後、要注意だと思います。

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